今日の夕方に公開した「MSワラント買いは期待値マイナス、優位性なし」の記事の反響がそこそこありまして、ツイッターで次のような内容の指摘をいくつかいただきました。

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※実際に、上記のお二人から直接指摘を受けたわけではなく、上記のような意見がありますが、どう考えますか??? というような感じです。
わかりやすい事例として転載させていただきましたが、もし不快な思いをされたのであれば、その旨をご連絡いただきましたら、即時、上記の画像は削除します。



これらのご意見はごもっともなことで、本来であれば、505社847件のデータすべて、最低でも2004年、2005年、2006年...と1年間ごとの区切りで株価リターンをみた上で結論づけるべきものです。

・・・とは言ったものの、さすがに過去15年以上さかのぼってデータを集めるには時間と労力がかかりすぎます。

ただ、アベノミクス以降の話ですが、僕の体感では明らかにMSワラントを発行した会社の株価は伸び悩んでいるケースが多いような気がしています。

データは取っていません、あくまでも体感の話です。

とりあえず、直近4年分(2017年、2018年、2019年、2020年)ぐらいのデータはこれから空き時間にこつこつと集めてみるつもりですが、少し調べてみますと、2018年の1年に限ってみれば、すでに似たようなデータを集計済みの方がおられました。


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※「事業再生ファイナンスとしてのMSワラントの可能性」から一部抜粋
https://www.gordonbrothers.co.jp/column/topics20201102/


上記によりますと、
2018年にMSワラントを発行した74社のうち、2019年末時点で株価がMSワラント発行開示時の株価を上回っていたのは、19社でした。

74社中19社が株価上昇(※全体の25%)
逆を言えば、74社中55社が株価下落(※全体の75%)
勝率は25%です。

また、2018年にMSワラントを発行した74社のうち、2020年10月21日時点で株価がMSワラント発行開示時の株価を上回っていたのは、15社でした。

74社中15社が株価上昇(※全体の20%)
逆を言えば、74社中59社は株価下落(※全体の80%)
勝率は20%しかありません。

もちろん上記の数字は、株価が上がったのか下がったのかしか見ておらず、株価騰落率とイコールではありませんが、これだけ勝率が低ければ、調べなくても期待値はマイナスということが明らかです。

2018年のMSワラント買い投資法の期待値はマイナス

よって、2018年にMSワラントを発行した会社の株式を買うこと(=MSワラント買い投資法)に優位性はないと言えます。


アベノミクスが始まった2013年から2018年までの間で、MSワラントの件数が一番多かった年度である2018年がこのような結果ですから、アベノミクス以降の他の年度の数字が少し良かったぐらいではひっくり返すことは難しいでしょうね。

おそらく他の年度についても2018年と似たような結果になるような気がしていますが、実際に調べるまでは結論づけることはできません。
(※もし、すでに調査済みでデータをお持ちの方がおられましたら、ぜひ教えていただきたいです。よろしくお願いします。)

とりあえず、僕が今の時点で言えることは以上です。