紅の鹿の日記

金と女と自由と名声を手に入れられる飛行艇乗りになるために、飛行艇購入資金・操縦訓練費用・当面の生活費として資産2億円を目指す奮闘記です。「株式投資をしない鹿は、ただの鹿だ」

8202 ラオックス

ラオックスの目標株価は110円

昨日、ラオックスの分析記事を書いたところ、「ラオックスの目標株価はいくらですか?」というような主旨のコメントをいただきました。

※昨日のブログ記事「ラオックスの株式は買いどきか否か!?(続編)」は、こちら↓
http://cervorosso.blog.jp/archives/1047981666.html



そこで、そのコメントに対する答えを書きたいと思います。




ラオックスの目標株価は、


110円



以上。



・・・これで終わりにしたいところですが、さすがにこの数字だけでは納得できないでしょうから、その根拠を少しだけ書きます。

今回の目標株価は主にPERを使って算出しました。


12月21日終値時点のラオックスの株価は214円です。
楽天証券では、会社四季報予想(売上高150,000百万円、営業利益10,000百万円、当期純利益9,200百万円、EPS13.9円)を使用して今期PERを15.39(※214円÷13.9円)と算出しています。

しかしながら、ラオックスは過去に大赤字を出したことにより法人税の支払いが少なくなっています(※繰越欠損金の影響)。
通常、繰越欠損金の影響を除くと当期純利益は営業利益の約60%の数字となるため、法人税負担平常時の当期純利益は10,000百万円×60%=6,000百万円となり、EPSは9.1円となります。PERは214円÷9.1円=23.5倍です。

ラオックスはインバウンド銘柄として業績の拡大が続いている成長企業のイメージがあります。
そのため、現在のPER23.5倍の評価は妥当な水準といえるかもしれません。



ところが、昨日の分析記事で書きましたが、月次売上高前年増減比の数字をみるかぎり同社の業績が急速に鈍化しているように感じられます。

紅の鹿の独自予想によるラオックスの2015年12月期本決算の業績(推定)は次のとおりと書きました。

・売上高: 95,255百万円
・営業利益: 8,497百万円


さらに、来期(2016年12月期)の本決算では、減益になる可能性があると書きました。

来期が減益(予想)となれば、これまでどおり株式市場から成長企業としての評価を受けることは難しくなります。その場合、PER20倍台は割高と捉えられるでしょう。

同業他社の水準を考慮すると、PER15.0倍前後が妥当であると思われます。


来期(2016年12月期)の営業利益が減益になるとして、例えば営業利益8,000百万円だと仮定すると、
来期の当期純利益(※繰越欠損金の影響を除いた数字)は、8,000百万円×60%=4,800百万円になります。
EPS(※繰越欠損金の影響を除いた数字)は7.3円になります。

EPS7.3円×PER15.0=109.5円≒110円。

したがって、来期の営業利益8,000百万円、EPS(※繰越欠損金の影響を除いた数字)7.3円、PER15.0倍から算出されるラオックスの目標株価は110円になります。


よって、ラオックスの目標株価は110円です。


※平日の夜ということであまり時間が取れず、まとまりのない読みずらい文章になっていますがご了承ください。
※株式投資はくれぐれも自己責任でお願いします。

ラオックスの株式は買いどきか否か!?〔続編〕

どーも、紅の鹿です。

昨年11月および今年2月に、ファンダメンタルズ分析及び今後の成長ストーリーに基づいた株式銘柄分析記事「買いどきか否か!?」のラオックスの記事を書きましたが、同社を取り巻く環境が大きく変わってきたと感じていることから、続編を書くことに決めました。

なお、ラオックスの分析記事の過去記事は下記のとおりです。

※ブログ過去記事「ラオックスの株式は買いどきか否か!?(訪日外国人客編)」は、こちら↓
http://cervorosso.blog.jp/archives/1013748905.html

※ブログ過去記事「ラオックスの株式は買いどきか否か!?(完結編)」は、こちら↓
http://cervorosso.blog.jp/archives/1019565302.html




〔Part3: 続編〕


続編では、直近の月次売上高から2015年12月期本決算の業績予想を独自推定します。

いきなり結論から入りますが、紅の鹿の独自予想によるラオックスの2015年12月期本決算の業績(推定)は次のとおりです。

(単位:百万円)

売上高: 95,255
営業利益: 8,497



上記の予想の根拠は次のとおりです。

セグメント別にみていきましょう。
(※以下、長文になります。細かい数字に興味がない方は読み飛ばしてください。)


(1) 国内店舗事業

laox20151220



上記の表は、国内店舗事業セグメントの売上と営業利益(セグメント利益)をまとめたものです。

オレンジ色の箇所は、紅の鹿の推定値です。

推定値の根拠は次のとおりです。


(a) 2015年12月期の12月の月次売上前年比の数字125%について

直近の半年間は月次売上高前年比が右肩下がりのため、135%より良くなることはおそらくないでしょう。
11月よりも少しだけ悪化すると予想して125%としました。


(b) 2015年12月期の10月~12月の売上高17,145百万円について

12月の月次売上高が125%の場合、10~12月の3か月間の単純平均売上高前年比は148%になります。(※計算式:184+135+125÷3か月)
1~3月、4~6月、7~10月の3か月間平均の月次売上高前年増減比と同期間の売上高実績前年増減比はほとんど同じ数字であることから、10月~12月の売上高(推定)は前年同四半期売上高(2014年10~12月売上高)11,584百万円×148%=17,145百万円と推定できます。


(c) 2015年12月期の10~12月の営業利益1,714百万円について

売上高は第2四半期24,129、第3四半期25,714とほとんど同じであるにもかかわらず、営業利益率は15.7%→12.5%に下がっています。3月末の店舗数が18店舗でしたが、9月末には30店舗まで増えています。店舗数が増えることで、店舗運営費(賃借料、水道光熱費、人件費)などの固定費が増えます。売上高がほとんど同じでしたが、固定費が増えたことで利益率が悪化したのでしょう。

第4四半期の売上高(推定)は17,145、第3四半期は25,714のため、売上高は▲33%の大幅減少となります。そのため、利益率は大きく悪化するでしょう。利益率一桁台が現実味を帯びてきますが、10%としました。よって、2015年12月期の10~12月の営業利益は、17,145×10%=1,714百万円になります。


以上により、国内店舗事業の通期(第1四半期~第4四半期)のセグメント売上高(推定)は82,918百万円、営業利益(推定)は11,135百万円になります。




(2) 中国出店事業、貿易仲介事業、その他事業、セグメント調整額

上記の事業は業績に対する構成比が小さいのでブログ記事内での細かい計算は省略します。

第1四半期~第3四半期の実績はすでに確定しています。

第4四半期の数字を推定する必要がありますが、今回は、前年同四半期と同じ数字とします。その場合、

上記の事業合計の通期(第1四半期~第4四半期)のセグメント売上高(推定)は12,337百万円、営業利益(推定)は▲2,638百万円になります。




上記のとおり(1)と(2)のセグメント売上高及び営業利益を合計すると、

売上高: 95,255百万円
営業利益: 8,497百万円


となり、この数字が紅の鹿の独自予想によるラオックスの2015年12月期本決算の業績(推定)です。




会社予想は、売上高90,000百万円、営業利益9,000百万円です。
また、四季報予想は、売上高100,000百万円、営業利益10,000百万円。

よって、紅の鹿予想では、会社予想売上高を+5.8%上ブレ、会社予想営業利益を▲5.6%下ブレします。
また、四季報予想売上高を▲4.7%下ブレ、四季報予想営業利益を▲15.0%下ブレします。






長文になりましたが、ここまで2015年12月期本決算の業績予想を独自推定してきました。

すでにここまで読まれた方はお気づきだと思われますが、

ラオックスの国内店舗事業の成長が大きく鈍化しています。
また、すでに国内の主要都市には出店済みであり、出店数増による売上高増は限界に近づいています。
さらに、国内店舗事業以外の事業(中国出店事業、貿易仲介事業など)についても良くなる兆しはみられません。



その一方、同社の競合となる免税対応店は増えつづけています。

2016年春には東急不動産が銀座5丁目に韓国のロッテ免税店などが入居する大型商業施設をオープンする予定です。

また、2016年にビックカメラと日本空港ビルディングが合弁会社を設立して、羽田空港および国内外の空港で空港免税店の展開を始めます。2016年夏までに羽田空港の国際線ターミナルの到着ロビーに100坪の1号店を構える予定です。


もはやラオックスの優位性は失われつつあると感じています。

今後、訪日外国人が毎年増え続けたとしても、これまでのようにラオックスの業績を大きく押し上げる効果はないでしょう。

現状のままでは、来期、2016年12月期の業績は厳しいものになるはずです。

2016年12月期の会社四季報予想である売上高150,000百万円、営業利益17,000百万円を達成することは不可能でしょう。

また、第4四半期の数字が確定してみないことにはわかりませんが、個人的には、
2016年12月期の業績は減益となる可能性がありえると思っています。


このような厳しい環境の中で、今後、ラオックスが打ち出す次の一手に注目したいと思います。





長くなりましたが、以上で終わります。


「今、ラオックスの株式は買いどきか否か!?」

答え合わせは1年後に。

なお、くれぐれも株式投資は自己責任でお願いします。




<2015年12月21日追記>

※続きの記事となる「ラオックスの目標株価は110円」は、こちら↓
http://cervorosso.blog.jp/archives/1048070854.html

ラオックスの株式は買いどきか否か!?〔完結編〕

こんばんは、紅の鹿です。


これまでに紅の鹿は、ファンダメンタルズ分析及び今後の成長ストーリーに基づいた株式銘柄分析記事「買いどきか否か!?」シリーズを書いてきましたが、昨年11月16日に書いたラオックスの記事を未完結のまま放置していたことに今頃ふと気づきました。


明日に本決算の発表を控えているため、今日がギリギリ最後のタイミングじゃないか!!(汗)

・・・ということで、本日、やや強引に記事を完結させることに決めました。


なお、過去にラオックスの分析記事を目にされていない方は、まずすぐ下にあるリンクをたどって過去記事を読まれることをおススメします。

※ブログ過去記事「ラオックスの株式は買いどきか否か!?(訪日外国人客編)」は、こちら↓
http://cervorosso.blog.jp/archives/1013748905.html





〔Part2: 完結編〕


完結編ということですが、明日に迫った2014年12月期本決算の業績予想をメインに書いて強引に完結させたいと思います。ご了承ご理解ください。


いきなり結論から入りますが、紅の鹿の独自予想によるラオックスの本決算の業績(推定)は次のとおりです。

(単位:百万円)

売上高: 47,900
営業利益: 2,000



上記の予想の根拠は次のとおりです。

セグメント別にみていきましょう。
(※以下、長文になります。細かい数字に興味がない方は読み飛ばしてください。)


(1) 国内店舗事業

(※セグメント売上高、損益の順番)

・1Q: 5,774、596
・2Q: 7,256、793
・3Q: 9,967、1,149
・4Q(推定): 12,660、1,500


訪日外国人客編で書きましたが、10月の国内店舗事業セグメントの売上高は、前年同月比3.0倍を記録しています。

また、10月1日から始まった免税品対象拡大(※化粧品、食料品、医薬品などが追加された)の認知度向上や、10月31日に日銀の追加緩和が発表され円安が急速に進んだことで訪日客の購買力は11月1日以降は一段と高まることから、11月以降の同社の国内売上高は、前年同月比3倍となった10月と同様に堅調に推移していると推測できます。


2013年12月期の4Qの国内店舗事業のセグメント売上高は4,220百万円でした。

そこで、2014年12月期の4Qのセグメント売上高は2013年12月期の4Qの3倍となる12,660百万円と推定しました。


また、セグメント利益については、2014年12月期の1Qのセグメント利益率が10.3%、2Qのセグメント利益率が10.9%、3Qのセグメント利益率が11.5%を記録していて、売上高の拡大に伴い利益率が若干上昇しています。

そこで、4Qのセグメント利益率(推定)を11.8%とします。

その結果、4Qのセグメント利益(推定)は約1,500百万円になります。
(※計算式: 12,660×11.8%=1,493≒1,500)


以上により、国内店舗事業の通期(1Q~4Q)のセグメント売上高(推定)は35,657百万円、セグメント利益(推定)は4,038百万円になります。



(2) 中国出店事業

(※セグメント売上高、損益の順番)

・1Q: 3,167、▲306
・2Q: 3,205、▲270
・3Q: 2,570、▲192
・4Q(推定): 1,500、▲60


中国出店事業の4Qの推定は難しいのですが、まず赤字店舗の閉鎖により売上高が減少していることは確実です。また、過去の実績から4Qが1年を通して一番利益を稼いでいる四半期ということがわかります。それら2つの要因から信頼性は弱いのですが上記の数字としました。


以上により、中国出店事業の通期(1Q~4Q)のセグメント売上高(推定)は10,442百万円、セグメント利益(推定)は▲828百万円になります。



(3) 貿易仲介事業、その他事業

上記の2事業は業績に対する構成比が小さいのでブログ記事内での細かい計算は省略します。

貿易仲介事業の通期(1Q~4Q)のセグメント売上高(推定)は1,064百万円、セグメント利益(推定)は▲303百万円

その他事業の通期(1Q~4Q)のセグメント売上高(推定)は753百万円、セグメント利益(推定)は6百万円



(4) セグメント調整額(各セグメントに属しない人件費及び一般管理費等)

(※セグメント売上高、損益の順番)

・1Q: ▲14、▲189
・2Q: ▲1、▲208
・3Q: 2、▲237
・4Q(推定): ▲3、▲279


売上高の増加に比例する形で損失額が増えていますので、4Qは3Qより少し多めとなるセグメント損失▲279と推定しました。

以上により、セグメント調整額の通期(1Q~4Q)のセグメント売上高(推定)は▲16百万円、セグメント利益(推定)は▲913百万円になります。




少し長くなりましたが、

上記のとおり(1)国内店舗事業~(4)セグメント調整額の売上高及び利益を合計すると、

売上高: 47,900百万円
営業利益: 2,000百万円


となり、この数字が紅の鹿の独自予想によるラオックスの2014年12月期本決算の業績(推定)です。




会社予想は、売上高44,000百万円、営業利益1,350百万円です。
また、四季報予想は、売上高44,000百万円、営業利益1,600百万円。
コンセンサス予想はありません。

よって、紅の鹿予想では、会社予想売上高を+8.9%、会社予想営業利益を+48.1%上ブレします。
また、四季報予想売上高を+8.9%、四季報予想営業利益を+25.0%上ブレします。


なお、中国の店舗閉鎖に関連する損失等の特別損失の金額が見通せないため、営業利益までの予想とさせていただきます。会社が発表している業績予想も営業利益(※経常利益は営業利益と同額)までですので。





やや強引ですが、そろそろまとめに入ります。

まず、ラオックスの株価については、仕手株の要素が強いため、明日の本決算で紅の鹿の予想に近い形で会社業績予想を上ブレして着地したとしても株価が上昇する保証はありません。
(※紅の鹿予想が大きく外れる可能性も十分ありえます。その点、ご理解ご了承ください。)

また、おそらく、ラオックスは明日の本決算発表のときに、今期(2015年12月期)の業績予想を未定と発表するのではないかと思っています。



ラオックスは今期(2015年12月期)に、4日後の15日にオープンする「イオンモール成田店」や、6月に新宿に同社最大級の店舗「ラオックス新宿本店」を開く予定など、年内に10店舗以上の出店を目指しています。

そして、2013年に日本を訪れた訪日中国客数は130万人。2014年に日本を訪れた訪日中国客数は240万人に達しました。中国13億人の人口及び中国人の所得水準の向上を考慮すると、2015年以降に日本を訪れる中国人は300万人、500万人、そして1,000万人と増え続けていくかもしれません。



よって、ラオックスの業績は、新規国内店舗の出店、訪日外国人客(※特に中国人客)の増加、赤字事業である中国出店事業の縮小等によって、今後も拡大していくでしょう。

ただし、日中関係が悪化した場合は株式を売却することを即時検討しなければなりません。
この点はお忘れなく。




長くなりましたが、以上でラオックスの会社紹介および分析を終わります。


「今、ラオックスの株式は買いどきか否か!?」

答え合わせは2~3年後に。

なお、くれぐれも株式投資は自己責任でお願いします。




<2015年12月20日追記>

※続きの記事となる「ラオックスの株式は買いどきか否か!?〔続編〕」は、こちら↓
http://cervorosso.blog.jp/archives/1047981666.html

ラオックスの株式は買いどきか否か!?〔訪日外国人客編〕

こんばんは、紅の鹿です。

本日は、今年に入ってから株価、業績ともに絶好調のラオックスについての分析記事を書きます。
(※なお、以下の記事には紅の鹿の主観が大いに入っていることをあらかじめご理解ください。)




〔Part1: 訪日外国人客編〕


ラオックスは、家電量販店老舗ですが、現在は家電にとどまらず時計、化粧品、医薬品、食品、雑貨など免税品を中心に販売する店舗を首都圏を中心に全国展開している会社です。

経営不振から2009年に中国の大手家電量販店チェーンの蘇寧電器の子会社に。

今月12日に発表された2014年12月期第3四半期決算では、売上高が前年同期比42%増の330億円、経常利益が9億6,300万円の黒字(※前期は21億0,300万円の赤字)となり、業績はV字回復中。

2014年12月期に14年ぶりの最終黒字に転換する見通しです。

訪日外国人客の増加円安による訪日客の購買力の高まり新店の出店効果による売上増の3つの要因によって、国内店舗事業の業績拡大が続いています。


東証2部上場。時価総額約1,140億円。株価208円(11月14日終値)。PER160.00(※楽天証券より抜粋)。





それでは、まずはじめにラオックスの好業績を支えている訪日外国人客についてみていきます。


日本政府観光局によると、今年1~9月の訪日外国人客数は973万人と前年同期比26%増えました。
直近の7~9月期の訪日外国人客数は348万人で、前年同期比25.3%増えています。

また、観光庁によると、外国人一人当たりの日本滞在中の支出額は、今年7~9月期は平均15万8,257円で、前年同期比12.7%増えました。

この結果、7~9月期では、前年同期比41.2%増の経済効果がもたらされました。

よって、訪日外国人客を相手に商売をしている会社にとっては、売上高が前年同期比で41.2%増えていても当然な結果と言えます。


ここで大切な点は、訪日外国人客数の増加だけでなく、外国人一人当たりの旅行支出額(=購買力)も考慮する必要があるということです。


日本政府が東京オリンピックが開催される2020年までに訪日外国人客数を2,000万人に増やすという目標を掲げていることから、訪日外国人客数については新聞、テレビ、ネットなどで目にすることも多いでしょうが、目にする機会がほとんどない外国人一人当たりの旅行支出額も同様に大切な指標です。

かりに訪日外国人客数が8%増えたとしても、外国人一人当たりの支出額が10%減少していた場合、訪日外国人客を相手に商売をしている会社にとっては、マイナスの結果になってしまいますからね。

「”訪日外国人客の増減率” × ”外国人一人当たり旅行支出額の増減率”」

に注目しないと見誤ってしまいます。




次に訪日外国人客を国別にみてみます。

日本には世界中のさまざまな国の人が来ます。

よって、上記の「”訪日外国人客の増減率” × ”外国人一人当たり旅行支出額の増減率”」を国別にみる必要があります。


ラオックスは、中国の大手家電量販店チェーンの蘇寧電器の子会社ということもあって、同社の国内店舗事業の売上の大部分は中国のお客さんの買い物によるものです。

そこで、訪日中国客に焦点を当てます。

次の図表をみてください。

2014-11-16-17-32-33

(※上記の画像は、「観光庁の観光統計(平成26年10月31日)」より抜粋したもの)


まず、前述したとおり7~9月期の訪日外国人客(全国籍・地域)の一人当たり旅行支出は前年同期比12.7%増、訪日外国人客数(全国籍・地域)は前年同期比25.3%増となっています。そして、それらを乗算した訪日外国人旅行消費額(全国籍・地域)は前年同期比41.2%増えています。


そして、上記図表の赤文字訪日中国客の7~9月期の数字です。

訪日中国客は、一人当たり旅行支出が前年同期比18.7%増、訪日中国客数が前年同期比70.4%増となっています。そして、それらを乗算した訪日中国客旅行消費額は前年同期比102.3%増えています。


訪日中国客の旅行消費額は、前年同期比で約2倍!!


そして、訪日中国客の旅行消費額は、韓国の3.5倍、台湾の2倍、米国の4.7倍の規模です。

他の国よりも飛び抜けていますね。
※例えば、韓国の場合は旅行消費額は5.3%増と去年と比べてほとんど変わっていません。


つまり、購買力が断トツの訪日中国客をいかに取り込めるかが日本の小売店にとって一番大事なことになります。
言い方はあまり良くないですが、中国以外の訪日客は二の次と言ってもいいでしょう。


なお、上記の数字により、訪日中国客を相手に商売している会社は、去年と比べて売上高が2倍に増えていてもそれで普通です。2倍未満であれば訪日中国客の取り込みに失敗しているといえますね。



続編の記事にて詳細を書く予定ですが、
ラオックスの7~9月期の国内店舗事業セグメントの売上高は、前年同期比2.4倍となっています。

7~9月期の訪日中国客の旅行消費額が約2倍になった恩恵をうまく取り込んでいるといえそうです。


さらにこの勢いは加速しています。

驚くべきことに、10月の国内店舗事業セグメントの売上高は、前年同月比3.0倍を記録しています。


・免税品中心の量販店のラオックスは1日~28日までの国内売上高が3倍になった。対象拡大の化粧品、医薬品、食品は4倍近くとなり「免税の対象となる5千円超の金額まで買い増す人が増えている」(同社)。

(上記の黄色の蛍光ペンを塗っている箇所は、2014年10月31日の日経MJの記事からの抜粋になります。)


10月1日から始まった免税品対象拡大(※化粧品、食料品、医薬品などが追加された)の認知度向上や、10月31日に日銀の追加緩和が発表され円安が急速に進んだことで訪日客の購買力は11月1日以降は一段と高まることから、11月以降の同社の国内売上高は、前年同月比3倍となった10月以上に堅調に推移すると推測できます。




最後に少し話が逸れてしまいましたが、Part1の訪日外国人客編をまとめます。

旅行消費額(=購買力)が他の国より飛び抜けて高い訪日中国客の「一人当たり旅行支出額」、「訪日外客数」の今後の動向が、ラオックスの今後の業績に大きな影響を与えることは間違いないでしょう。


極論を言えば、訪日中国客数が2倍に増えれば、ラオックスの売上高は2倍以上に増えます(笑)

昨年日本を訪れた訪日中国客数は130万人。今年はこのままのペースでいくと200万人に達するでしょう。
中国13億人の人口を考慮すると、来年以降日本を訪れる中国人は300万人、500万人、そして1,000万人以上に増えていくことも現実的にありえる話だと思いませんか。



※続きの「完結編」はこちら↓
http://cervorosso.blog.jp/archives/1019565302.html

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自己紹介
紅の鹿。個人投資家。
スタジオジブリの映画「紅の豚」をこよなく愛する。

2005年に株式投資を開始しました。
2013年11月23日にlivedoorブログ「紅の鹿の日記」を開設。

2014年4月11日~2015年4月10日の1年間、「下落相場に強く、好業績が見込める企業に投資する」(※具体的には、以下の投資基準の両方または片方に適合する企業に投資する)という投資方針に基づいて株式投資を行い、1年間のパフォーマンスが+100%超えを記録しました。
・投資基準1:「2014年4月11日の株価が2014年1月1日より上昇している」かつ「今期、過去最高益を見込んでいる」企業に投資する
・投資基準2:「日経平均株価が急落した2014年10月1日~16日までの期間に株価が上昇している」かつ「好業績が見込める」企業に投資する

2014年10月29日から信用取引を開始。
2015年4~5月には、FPG株への投資で失敗。信用取引を封印。

2015年5月22日にlivedoorブログ「紅の鹿投信」を立ち上げ。

2015年7月24日に信用取引を解禁して、地方の食品スーパー5社へ集中投資を行う。

2015年8月24日に、数日前に公募増資を発表していたノジマの株式を買い増しするために食品スーパー5社の株式を売却。8月26日にノジマの公募増資の中止が決定。

2015年10月1日にlivedoorブログ「紅の鹿投信」を「紅の鹿の日記」へ移管・統合。

2015年10月からファンダ個別株投資・ベアETFヘッジ法(※ファンダメンタルズ分析に基づいて個別株を購入したときに、個別株を購入した金額と同額のベアETFも購入する投資手法)を実行に移す。高配当利回り株投資法、決算跨ぎ空売り投資法、アノマリー投資法なども実行に移す。

2015年12月に億り人(=株式投資で1億円を稼いだ個人投資家)になる。

2016年1月から個別株ショート(空売り)の勉強および実践に注力する。

2016年2月下旬から外国株式の高配当利回り株投資(配当貴族投資など)を実行する。
2016年3月末から配当成長株投資を本格化。

2016年6月に配当成長株投資を中止。ファンダ個別株投資に再び資金を集中させる。
年始からの複数のしくじり投資により、2016年8月に資産が8,000万円まで落ち込む。

2016年11月、投資資産1億円に回復(※パートナーエージェント、ゲンキーのおかげ)。
2016年12月31日、株式投資資産額1.07億円。

2017年の投資方針は「優位性がある投資手法」。具体的には、時間軸は、短期ではなく、12か月以上の中長期。株式銘柄選別は、テーマ株ではなく、小売・外食・サービス株または増配が期待できる高配当利回り株。

2017年3月、株式投資資産額1.16億円。
2017年3月、東証2部新規上場初値買い投資法を実行する。
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