紅の鹿の日記

金と女と自由と名声を手に入れられる飛行艇乗りになるために、飛行艇購入資金・操縦訓練費用・当面の生活費として資産2億円を目指す奮闘記です。「株式投資をしない鹿は、ただの鹿だ」

2340 極楽湯

極楽湯の株式は買いどきか否か!?〔完結編〕

こんばんは、紅の鹿です。

5章立てという長文になってしまった極楽湯の分析記事も今回で最後になります。
もう少しコンパクトにまとめられたらよかったかも。(読む方も疲れますしね)



それでは、昨日に書き始めた「極楽湯の株式は買いどきか否か!?」の記事の完結編を書きます。

初めて当記事を目にされた方は、まずすぐ下にあるリンクをたどって過去記事を読まれることをおススメします。

※ブログ過去記事「極楽湯の株式は買いどきか否か!?(Part1:会社紹介編)」は、こちら↓
 http://cervorosso.blog.jp/archives/1007395355.html
※ブログ過去記事「極楽湯の株式は買いどきか否か!?(Part2:第1四半期決算編)」は、こちら↓
 http://cervorosso.blog.jp/archives/1007404199.html
※ブログ過去記事「極楽湯の株式は買いどきか否か!?(Part3:極楽湯上海1号店編)」は、こちら↓
 
http://cervorosso.blog.jp/archives/1007422044.html
※ブログ過去記事「極楽湯の株式は買いどきか否か!?(Part4:国内極楽湯編)、こちら↓
 
http://cervorosso.blog.jp/archives/1007437427.html




〔Part5: 完結編〕


この完結編では、これまでの4つの章(Part)の総括を行います。


はじめに今期の極楽湯の業績(営業利益)の見通しついて。

・国内極楽湯事業: 200百万円前後(※国内極楽湯編より)
・中国極楽湯事業: 427百万円(※極楽湯上海1号店編より)

⇒現時点で、通期で営業利益600百万円前後を稼げる力はある。


ただし、次の理由(一時的な費用の発生)により、実際の営業利益は600百万円より少なくなることに注意が必要です。

・極楽湯水戸店の新規出店費用(4月2日オープン済)
・極楽湯「RAKU SPA」鶴見店の新規出店費用(8月13日オープン予定)
・極楽湯「観光地向けのリゾート型温浴施設」高尾山口駅前店の新規出店費用(来春オープン予定)
・極楽湯上海2号店の新規出店費用(来春オープン予定)
・極楽湯既存店の改修費用(随時)


この中でも特に、極楽湯上海2号店の設備投資額は14~15億円と大きく、新規出店費用も大きくなります。
(来春オープン予定であり、中国事業の費用は3か月遅れ計上のため、今期中にどの程度出店費用が計上されるかはわかりません・・・)


よって、上記の5つの理由により、今回の分析記事では、当期の通期の営業利益がいくらになるのかは予想しません

また、極楽湯の場合、同業他社が存在しないため、いくらであればPERが適正であるのかが不明瞭なため、営業利益及びEPSを予想しても、割安・割高の判断が難しいですし・・・
※外食チェーンであればPER15~18倍ぐらいが適当とあるというふうに一定の基準はあるのですが。



繰り返しになりますが、ただひとつ確かなことは、新規出店・既存店改修がなければ、

「極楽湯は、通期で営業利益600百万円前後を稼げる会社になっている」

ということです。


そして、中国極楽湯事業の多店舗展開によって、飛躍的に成長する可能性を秘めています。

中国極楽湯事業の多店舗展開こそが、これからの極楽湯の成長ストーリーといえるでしょう。



※余談になりますが、紅の鹿は現在、「今期、過去最高益を見込んでいる」かつ「2014年4月11日の株価が年始より上昇している」企業に投資する、という投資方針に基づいて株式投資をしています。極楽湯は後者の条件は満たしているのですが、会社予想や四季報予想では前者の条件を満たしていません。よって、投資方針からは外れた特別扱いとしています。しかし、個人的には今期の業績は、かなりの高確率で過去最高益(2006年3月期の158百万円)を更新すると思っていますので、非公式ながら投資方針を満たしていると思って投資しています。





ところで、これまでは良い面ばかりを書いてきました。

しかしながら良いことばかりではありません。
次のようなリスクがあります

・新店のオープン時期の延期(※上海1号店、鶴見店の開店日は当初の予定より遅れた。高尾山口駅前店の開店も当初の予定より大幅に遅れているなど前科あり。)
・新店のオープンの取り消し
・何かの出来事をきっかけにした中国での反日感情の高まりによって、中国極楽湯事業が低迷する
・業務資本提携した台湾の投資会社ハーベスト・プレミア・インベストメント・コーポレーション(HPIC)との連携が今後うまくいくとはかぎらない。そもそもHPIC社が信頼できる会社なのか不明
・香港子会社株式のHPIC社への一部譲渡(売却)手続きの行方
・中国3号店以降の出店計画がまだ具体的にでてきていない



また、11月に予定されている当期の第2四半期決算では、

・日本極楽湯事業は、通常店の3倍の規模である「RAKU SPA」鶴見店の立ち上げ費用の計上により、利益面では苦戦する
・中国極楽湯事業は、年間を通して一番の閑散期である4~6月にあたるため、利益面で苦戦する

と想定され、決算の見た目の数字は決して良いものにはならないでしょう。



よって、正直なところ、株価がすぐに騰がりそうな好材料はなく、まだ株式を買うのは早すぎるのではないかとずいぶん悩みました。このまま年内、株価がヨコヨコの場合、資金が拘束されるデメリットもありますし。
(よって、短期トレーダーには不向きの銘柄だと思います。中長期保有向きですね。)



それでも、株式を買おうと決めたのは、中国極楽湯事業に魅力を感じすぎて我慢ができなかったからです(苦笑)※待っている間に新しいニュースが発表されて、株価が上昇してしまうと絶対後悔すると思ったので。



なお、上記のリスクに備えるため、ポートフォリオのウェイトは、主力銘柄であるペッパフードサービスの約3分の1にしてリスクを抑えています。

また、極楽湯は、投資家の間では高利回りの株主優待株という認識が強いため(※そもそも業績はあまり期待されていないはず)、株主優待が廃止されないかぎりは永久保有すると決めている優待族が多そうです。
※優待権利取得のためには株主名簿へ2回連続して記録される必要があるため、他の優待株と比べて売却しずらいのでは!?

よって、万が一上記リスクが発生しても、株価が大きく下落する前に手仕舞いできるかなとも思っています。
株主優待が廃止されたら元も子もないですが・・・(汗)




「今、極楽湯の株式は買いどきか否か!?」

答え合わせは1年後に。


長文にお付き合いいただきありがとうございました。
また、執筆途中で温かいコメントをくださった方に感謝します。

なお、くれぐれも株式投資は自己責任でお願いします。

極楽湯の株式は買いどきか否か!?〔国内極楽湯編〕

こんにちは、紅の鹿です。

拍手のコメント欄に質問を書かれている方がいらっしゃったのですが、拍手のコメント欄には質問に対する回答機能がないため、お手数ですが、質問内容はブログのコメント欄に書き直してくださいね。



それでは、昨日に書き始めた「極楽湯の株式は買いどきか否か!?」の記事の続きを書きます。

初めて当記事を目にされた方は、まずすぐ下にあるリンクをたどって過去記事を読まれることをおススメします。

※ブログ過去記事「極楽湯の株式は買いどきか否か!?(Part1:会社紹介編)」は、こちら↓
 http://cervorosso.blog.jp/archives/1007395355.html
※ブログ過去記事「極楽湯の株式は買いどきか否か!?(Part2:第1四半期決算編)」は、こちら↓
 http://cervorosso.blog.jp/archives/1007404199.html
※ブログ過去記事「極楽湯の株式は買いどきか否か!?(Part3:極楽湯上海1号店編)」は、こちら↓
 
http://cervorosso.blog.jp/archives/1007422044.html



〔Part4: 国内極楽湯編〕


この章では、日本国内の極楽湯事業の現状と今後について書きたいと思います。


はじめにハッキリといいます。


「国内の極楽湯事業には期待していません!(爆)」



その理由は、極楽湯上海1号店編で書いたとおり、中国の極楽湯事業の成長に期待して同社の株式を買ったからです。

例年どおり営業利益200百万円前後を稼いでくれれば十分です。


(国内の極楽湯事業の営業利益)
・2010年3月期: 251百万円
・2011年3月期: 151百万円
・2012年3月期: 224百万円
・2013年3月期: 274百万円
・2014年3月期: ???(※中国事業が加わったため正確な金額は不明。紅の鹿推定では150百万円ぐらい)


新規店舗の立ち上げや既存店の改修工事費用の発生等により若干のブレはあるものの、国内の極楽湯事業の営業利益は赤字になることはなく、毎年安定して営業利益200百万円前後を稼ぐ力はあります。

営業キャッシュフローも毎年黒字です。



・・・ということで、

この章は終わりにしてもよいのですが(爆)

どうしようかな。
ちょっとここで終わると短すぎるか・・・


そうですねぇ、国内の極楽湯事業に明るい兆しが見えてきたかもしれないので少しだけ触れておきましょうか。
幻に終わってしまうかもしれませんが・・・(笑)




その明るい兆しが、次のふたつです。

(1) 新業態の「RAKU SPA(らくスパ)」1号店(鶴見店)
(2) 新業態の「観光地向けのリゾート型温浴施設」1号店(高尾山口駅前店)




まず、(1)の「RAKU SPA(らくスパ)」1号店について。

極楽湯の新業態である「RAKU SPA(らくスパ)」は、従来の店舗の約3倍の面積を有し、リラクゼーションの設備と飲食施設が充実した大型の温浴施設です。

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・14種類のお風呂とサウナ、6種類の岩盤浴、コミック2万冊以上読み放題(※同社のfacebookによると正確には2万4千冊以上で新刊も毎月どんどん追加していくとのこと)リクライニングコーナー、全館Wi-Fi対応、館内着・バスタオル・タオルがすべてついて、平日1,480円(税抜)、土日祝1,680円(税抜)でご利用頂けます。

・本格的なエステ「sylphy」やアカスリなどのリラクゼーション施設のほかに、世界各国から取り寄せた70種類のビールを楽しめるバーや、自家製麺の「細うどん」が楽しめるお店など、"WAKU WAKU"感満載の施設となっています。

(上記、黄色の蛍光ペンを塗っている箇所と画像は同社の8月4日のPress Releaseから抜粋。)



国内景気の回復が少しずつ進む中、より高付加価値のサービスを求める消費者ニーズが高まっていることに対応するための新業態のようです。

中国で人気となっている極楽湯上海1号店「碧雲温泉館」の成功の要素を多分に盛り込んだ温浴エンターテインメント施設になっていると思います。(まさに中国からの逆輸入ですね。さすがにVIP会員制度はないですが(笑))


「碧雲温泉館」と同様に最寄り駅からの無料送迎バスの運行サービスも。

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また、地下足袋や和服、家具等を制作販売している京都のブランドSOU・SOUとコラボレーションしたオリジナル館内着を用意したり、東急ハンズとコラボレーションした「Health&Beauty」に重点を置いた生活雑貨ショップ「BATH TUB STORE」を館内に設けるなど、これまでにない試みにも挑戦しています。


神奈川県横浜市に8月13日(※あと3日後!)にオープンする新業態「RAKU SPA(らくスパ)」1号店(鶴見店)が成功すれば、今後の国内の極楽湯事業の成長に期待がもてるので、ぜひともうまくいってほしいものです。
(まぁ、そこまで良い結果にならなくても中国事業が順調に成長したら全然問題ないんですけどね。)


なお、極楽湯の株主優待券で「RAKU SPA」鶴見店を利用することが可能です。
※詳細はコチラ→「RAKU SPA 鶴見」における株主優待券のご利用について




そして、2つ目の明るい兆しである上記(2)の「観光地向けのリゾート型温浴施設」1号店について。

これは、京王電鉄とフランチャイズ契約を締結して、フランチャイズ店として京王線高尾山口駅前に出店します。
極楽湯チェーンとしては初めての観光地への出店です。(開店予定時期は2015年春)

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(上記の画像は京王電鉄の4月30日のNews Releaseから抜粋。)

高尾山は都心から電車で約1時間の距離にあり、自然にあふれ1年を通して四季折々に楽しめる場所として、多くの登山客や観光客に親しまれています。

高尾山の登山客及び観光客を主に集客する温浴施設となるため、採算が取れるかどうかはわかりませんが、新しい試みとしてはおもしろいと思います。

地域社会貢献の意味合いもありますし、おそらくテレビや旅行雑誌等で取り上げてもらえるはずなので「極楽湯」ブランドを世間に認知してもらえるメリットもあります。

さらにうまくいけば観光地向けのリゾート型温浴施設という新しい鉱脈を掘り起こすことができます。失敗してもフランチャイズ店のため、極楽湯にとってそこまで大きな損失にはならないでしょうし。



以上のように、国内の極楽湯事業には2つの明るい兆しが見え始めてきています。


ただし、あくまでも今後の同社の成長の鍵を握っているのは中国の極楽湯事業です。

※続きの「完結編」はこちら↓
http://cervorosso.blog.jp/archives/1007450846.html

極楽湯の株式は買いどきか否か!?〔極楽湯上海1号店編〕

不人気になるだろうと思っていた極楽湯の分析記事の第1四半期決算編で、過去最高となる5拍手をもらえる(※8月10日午前6時30分現在)という予想外の人気にビックリしている紅の鹿です。

こんなに極楽湯が人気があるとは思いませんでした。株主数は19,103人と多いので、単純に紅の鹿が極楽湯の人気を過小評価していただけかもしれませんね(汗)



それでは、昨日に書き始めた「極楽湯の株式は買いどきか否か!?」の記事の続きを書きます。

初めて当記事を目にされた方は、まずすぐ下にあるリンクをたどって過去記事を読まれることをおススメします。

※ブログ過去記事「極楽湯の株式は買いどきか否か!?(会社紹介編)」は、こちら↓
 http://cervorosso.blog.jp/archives/1007395355.html
※ブログ過去記事「極楽湯の株式は買いどきか否か!?(第1四半期決算編)」は、こちら↓
 http://cervorosso.blog.jp/archives/1007404199.html



〔Part3: 極楽湯上海1号店編〕


この章では、紅の鹿が、極楽湯の株式を保有するきっかけとなった極楽湯上海1号店について詳しく書きたいと思います。

極楽湯上海1号店の正式名称は、「極楽湯碧雲温泉館」(以下、碧雲温泉館とする)。
極楽湯の海外1号店として昨年2月に上海の浦東新区にオープンしました。


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  (※同社の2013年2月5日のIRニュースより写真を抜粋)


碧雲温泉館は、日本国内にある極楽湯とは異なる特徴がたくさんあります。

まずはそれらを箇条書きに羅列してみます。
(※紅の鹿が独自調査したものになるため誤っている内容が混ざっている可能性もあります。ご了承ください。)

・床面積は、日本国内店舗の約6倍と巨大
・家族連れが来やすい明るくて清潔な内装
・休憩スペースには床暖房を完備
・館内着で入れるサウナ、岩盤浴
・店内で日本の化粧品、肌着・下着、日用品(あぶらとり紙、爪切り等)、雑貨を販売している
・VIP会員制度、VIPルームがある
・ネイルサロンがある
・ヘアカット(理髪店・美容室)がある
・キッズゾーン(子供の遊び場)がある
・麻雀ルームがある
・パソコンコーナーがある
・ゲームセンターがある
・日本のプリクラがある
・全館Wi-Fi対応
・1万冊以上の漫画が読み放題
・送迎バスがある
・当初は日本人の利用者を30%と見込んでいたが、今は95%が中国人が利用している
・利用客の大半がF1層(20~34歳)の女性で、男性客が多い日本国内の店舗とは真逆の客層
・女性連れ、カップル、家族連れが多い
・同時在館数は1,200人で、日本よりも回転が遅く客単価が圧倒的に高い
・週末は3,000人近い集客。混雑時の入館待ち時間は3時間を超える
・平均客単価は3,000円(入館料2,000円+館内飲食・マッサージなど1,000円)
・平均滞在時間は5時間を超える
・利用客の6割は浦東新区在住で、車で10分圏内に住んでいる
・卓球大会、カルタ大会、パン食い競争、コーラの早飲み大会などの館内イベントを常時実施して好評を博している。
・日系企業とのタイアップ企画が好調で現在は予約待ち状態。化粧品ブランドの花王ソフィーナとタイアップ(※館内に広告を設置し、無料サンプリングを実施)をした際には、その商品の売上が上海市内の店舗で昨年対比180%増という輝かしい実績を記録。



日本国内の極楽湯とは少し色合い・印象が異なりますね。

上記の特徴から、

碧雲温泉館は、ただの風呂屋ではなく、温浴エンターテインメント施設と呼ぶことができるでしょう。
平均滞在時間が5時間を超えることから、1日を通して楽しめるテーマパークに分類できると思います。


そして、上記の特徴の中で特に興味深いものが「VIP会員制度」です。
ダイヤモンド、プラチナ、ゴールド、シルバーなどの会員ランクがあります。

例えば、VIP会員の最上位であるダイヤモンド会員になるためには、入会金5万元(=825,000円)を払う必要があります。(※1元=16.5円で換算)


825,000円ですよ!!
普通の温浴施設の会員に。

ちょっと日本では考えられないぼったくり価格ですね・・・(爆)

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  (※同社のホームページの会員登録のご案内より写真を抜粋)


VIP会員になれば、利用料金の割引に加えて、VIP会員専用の館内入口、エレベーター、館内衣、専用ロッカー、お風呂・リビング・ベッドを備えた個室などを利用できるなど、一般利用者との差別化が図られます。

中国人はVIP待遇を非常に好むので、VIP会員となる人もそこそこいるそうです。
※VIP会員が支払った入会金の入金額の残高はすでに2億円以上もあるそうです。この前受金で資金繰りに余裕が生まれるため、会社にとっては美味しい仕組みですね。


このように、日本の運営システムをただ中国に持っていくのではなく、中国の習慣・文化に適した運営システムを新たに築き上げていることが素晴らしいと思います。




それでは次に、中国極楽湯事業の四半期毎の売上高とセグメント損益の推移を見てみましょう。


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まだオープンしてから約1年という短い期間の数字ですが、売上高・セグメント損益ともに右肩上がとなっています。


2013年2月にオープンしてから9月までの7か月間は、売上が低迷し、セグメント損失(=赤字)になっていました。

店舗の認知度不足に加えて、そもそも中国人にとって入浴とは、身体の汗や汚れをシャワーで流すことです。日本のようにお湯に浸かってリラックスする習慣はありません。そのため、オープン当初は集客に苦戦を強いられたようです。

そのような中、日本の温浴文化であるお湯に浸かってリラックスする気持ち良さを伝え、また中国の文化・習慣や中国人の要望に合わせたサービス改善を地道に行ってきました。


すると、驚くべきことに去年の10~12月から売上高が急激に伸び始めました

極楽湯の業績は季節要因の影響を大きく受けると「第1四半期決算」編で書きましたが、10~12月は収益面で厳しい時期に当たります。

では、なぜそのような厳しい時期に売上が急激に伸びたのでしょうか。



その理由は、現地口コミサイトの影響です。

上海市のレジャー・商業施設約20,000施設における来店者等の感想や投票でランキングが決まる現地の人気口コミサイト「大众点评网(http://www.dianping.com/)」にて、昨年10月21日に堂々の第1位を獲得したのです。

なお、リアルタイムランキングはこちらで確認できます↓
http://www.dianping.com/shoplist/hot_1_30

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※8月9日現在のランキングは上記のとおり第7位ですが、評点は上位8位までの中では最高の星5つと最高評価です。口コミの内容を翻訳機能を使って読んでみましたが、好意的な感想が多かったですね。ちなみに第1位、第2位はこの時期(夏場)に人気のプール施設です。季節によってやや有利不利があるランキングだと思います。



この口コミの高評価により、昨年10月以降に碧雲温泉館を訪れる人が一気に増え、売上が大幅に伸び、セグメント損益も黒字に転換しました。

そして、その勢いのまま1~3月には、売上高591百万円(前年同期比400.0%増)、セグメント損益182百万円という素晴らしい数字を計上するに至っています。




ここからは、紅の鹿の独自の推測になりますが、碧雲温泉館の当期の通期売上高と営業利益(=セグメント利益から調整額(全社費用)を控除した利益)を推定してみます。
(※あくまでも紅の鹿独自の予想のため正確な数字ではありません。ご了承ください。)


その前に、各セグメントに配分していない調整額(全社費用)(※第1四半期の場合は▲45百万円)を日本事業と中国事業にどの程度の割合で按分するか決める必要があります。

なお、各セグメントに配分していない調整額(全社費用)は、前期では▲196百万円であることからも、第1四半期あたり約▲50百万円(≒196÷4)であると考えて正しいでしょう。

日本の極楽湯事業の方が店舗数が多いことから、一般管理費である全社費用の割合が高くなると考えられるので、▲50百万円のうち、日本極楽事業が8割負担の▲40百万円、中国極楽事業が2割負担の▲10百万円と仮定します。

また、中国の祝日(春節、清明節、労働節、国慶節など)などの家族や人が集まる機会、学生の夏休み・冬休み(※中国の学校は2学期制)、天候及び気温等の季節的な収益の変動を考慮に入れています。


・第1四半期(1~3月)※確定値
 売上高591、営業利益172(=セグメント収益182-全社費用10)

・第2四半期(4~6月)予想
 売上高410、営業利益45(=セグメント収益55-全社費用10)

・第3四半期(7~9月)予想
 売上高550、営業利益140(=セグメント収益150-全社費用10)

・第4四半期(10~12月)予想
 売上高480、営業利益70(=セグメント収益80-全社費用10)

⇒合計すると、通期売上高(推定)2,031百万円、営業利益(推定)427百万円になります。
 (※ちなみに、当期の会社の通期業績予想は、売上高12,120百万円、営業利益230百万円)
 (※四季報予想は、売上高11,500百万円、営業利益130百万円)


そして特筆すべきことは、この中国極楽湯事業の収益は、碧雲温泉館1店舗だけで稼いだということです

なお、1号店はオープンして約1年でまだまだ発展途上のため、収益の底上げの余地はあるとみていて、来期には営業利益500百万円程度は稼げるようになるのではないかと考えています。




ところで、1号店の開業当初から市西部への出店を希望する声が数多くあり、現在、来年(2015年)春の開業に向けて1号店(上海市東部の浦東新区)と同規模の上海2号店(上海市西部の普陀区)の準備が進められています。

1号店の人気を考慮すれば、2号店も1号店と同水準の売上・利益を稼ぐことはほぼ確実でしょう。

2号店の新規立ち上げ費用が一時的に先行発生しますが、新規立ち上げ費用の計上が終わり、通期で業績に寄与するときになれば、1号店と2号店の2店舗で営業利益1,000百万円を稼げる可能性も。

一層の業績拡大が期待できそうですね。




さらに、極楽湯は、今年の5月に湾の投資会社ハーベスト・プレミア・インベストメント・コーポレーション(HPIC)と業務資本提携を締結しました。
(※HPIC社は極楽湯の株式を20%まで追加取得し筆頭株主に)

今後、HPIC社の幅広いネットワークを使い、中国での温浴事業の積極展開に向けた店舗開発、マーケティング、事業資金の提供・調達などで協業します。

今回の提携により、すでに出店している上海に続き、中国全土で直営店及びフランチャイズ店等の形態で温浴事業展開を推進することが決まり、多店舗展開に期待がもてる状況になってきています。

中国3号店の立ち上げ準備開始の発表もそう遠くはないかもしれませんね。


※続きの「国内極楽湯編」はこちら↓
http://cervorosso.blog.jp/archives/1007437427.html

極楽湯の株式は買いどきか否か!?〔第1四半期決算編〕

バリュー投資家にもグロース投資家にも不人気であろう極楽湯の分析記事をほぼ自己満足のために書いている紅の鹿です(爆)

そのような中、心優しき一人の方が、「続きが気になる」というような内容のコメントをくださったので、俄然モチベーションがアップしてきました(笑) また、どなたかが1拍手してくれましたしね。



さて、前置きはこのくらいにして早速、「極楽湯の株式は買いどきか否か!?」の記事の続きに移りましょう。

初めて当記事を目にされた方は、まずすぐ下にあるリンクをたどって過去記事を読まれることをおススメします。

※ブログ過去記事「極楽湯の株式は買いどきか否か!?(会社紹介編)」は、こちら↓
 http://cervorosso.blog.jp/archives/1007395355.html



〔Part2: 第1四半期決算編〕


はじめに、会社紹介編の宿題の回答から。

(質問)
先月30日に発表された極楽湯の第1四半期決算は、ダメな決算だったのか、それとも良い決算だったのか。

(回答)
過去5年間では、(営業利益は)一番良い数字です。売上高は上場来過去最高を記録。
よって、良い決算です。



半信半疑の方がいらっしゃるかもしれませんので、下記の直近5年間の決算短信の数字を使って四半期毎の売上・利益の推移をまとめた表を見ていただければ一目瞭然です。
※下記の表をクリックすると大きく表示されて見やすくなります。それでも少し見ずらいかも・・・


極楽湯推移


(※紅の鹿のお気に入り株式投資ブログ「エナフンさんの梨の木」の7月28日のブログ記事「分からない部分は仮の数字を入れて考える」を、今回の表作りの参考にさせていただきました。)


第1四半期(4~6月)の売上高は、上場来過去最高を記録しました。
そして、2007年から毎年赤字であった第1四半期(4~6月)の営業利益が7年ぶりに黒字になったのです。
(なお、前回第1四半期の営業利益が黒字だった2006年は、極楽湯が通期業績で最高益を達成した年で、現時点での過去最高益です。)


よって、今回の第1四半期決算は良い決算であると言っても過言ではないでしょう。



極楽湯の業績は、お盆や年末年始の休暇等の家族や人が集まる機会、学生の夏休み、天候及び気温等に影響される傾向があり、季節的な変動があります。

第1四半期(4~6月)は、上記の季節的要因から他の四半期と比べて一番収益が厳しい時期です。

また、上記の表から、極楽湯の業績は、第4四半期(1~3月)が一番良く、その次に第2四半期(7~9月)が良いと分かります。

よって、第1四半期決算発表時点で通期に対する進捗率が悪いからとダメだと決めつけるのは同社の業績を見誤ってしまいます。(季節的な変動を受けにくい外食チェーンとは異なる点ですね。)



次に、当期の第1四半期決算の数字が良くなった理由を探ってみましょう。

(※以後、黄色の蛍光ペンを塗っている箇所は、同社の第1四半期決算短信からの抜粋になります。ご留意ください。)


・消費増税に伴う駆け込み需要の反動や来店客数の減少により既存店の売上高は減少したものの、新店(水戸店)がオープンしたことにより売上高は微増となりました。また、セグメント損失(営業損失)は、来店客数の減少をお客様単価の上昇や付帯サービス利用でカバーするまでに至らなかったことに加え、前年同期に比べ水道光熱費が上昇したことや新店の出店費用を計上したこともあり128百万円のセグメント損失となりました。


客数は減り、水道光熱費は上がり、新店出店費用を補うこともできずに収益が悪化する・・・

まったく良いところがなかった、というような文章ですね(苦笑) 
これは会社発表の文章だから正しいんですよ。日本国内の極楽湯の業績は低迷しています。


それではなぜ日本の極楽湯の業績が低迷しているのにも関わらず、第1四半期決算の数字は良かったのでしょうか。

その答えは次の文章を読んでいただければ理解していただけるでしょう。


・中国における業績も国内と同様に季節的変動があり、第1四半期(1~3月)は通期でみると業績は比較的好調な時期と言えます。また、特に春節(旧正月)期間の業績が好調であったことに加え、収益計上期間が3ヶ月(前年同期は約2ヶ月)とフルに寄与したため、売上、利益ともに大幅に改善しました。


実は、中国に1店舗だけある極楽湯の上海1号店(※極楽湯碧雲温泉館)の業績が絶好調なのです。
これが好調な第1四半期決算を叩き出した要因です。

※中国事業の業績は3ヶ月遅れの計上となっています。第1四半期決算(4~6月)に反映されている中国事業の業績は1~3月の3か月分です。ご留意ください。


どのくらい中国事業が伸びたのかは、前期と当期のセグメント情報を見比べたらよくわかります。
※下記の表をクリックすると大きく表示されて見やすくなります。

(前期)

2014-08-03-16-54-58


(当期)

2014-08-03-16-56-08



まずは売上高

日本の極楽湯事業の売上高は2,206百万円(前年同期比0.3%増)で、ほぼです。

その一方、中国の極楽湯事業の売上高は591百万円(前年同期比400.0%増)となり、約5倍になりました。

極楽湯上海1号店のオープン日が前年の2月6日だったため、前期は2か月間のみの収益計上で、当期は1~3月の3か月間の収益計上という要因もありますが、それにしてもこの伸びは凄まじいです。



次に、セグメント損益

日本の極楽湯事業のセグメント損益は▲128百万円(前年同期11百万円)で、赤字に転落しています。

赤字に転落した原因は明白で、4月2日に新規オープンした極楽湯水戸店の出店費用によるものですね。加えて8月13日に新規オープンする新業態「RAKU SPA」鶴見店の立ち上げ費用も一部含まれているでしょう。

売上がほぼ横ばいだったので、新店の出店費用がなければ前期と同様の10百万円程度のセグメント利益は稼げたはずです。よって今回の赤字を心配する必要はありません。

その一方、中国の極楽湯事業のセグメント損益は182百万円となり、前期の赤字から一転して黒字化しました。
注目してほしいところは利益率の高さです。
セグメント利益率は30.8%と驚くべき高収益となっています。
※通期で一番収益を稼ぎやすい時期(1~3月)のセグメント収益であるため、他の四半期はこれよりは収益が落ち込むことに注意が必要です。



さて、ここまで第1四半期決算の具体的な数字を細かくみてきましたが、中国の極楽湯事業の好調さを少しは理解していただけたのではないでしょうか。


実は、極楽湯の株式を保有する決め手となったのが、

中国の極楽湯事業の成長力です。

※日本国内の極楽湯事業(特に8月13日に新規オープンする新業態「RAKU SPA」鶴見店、観光地への初出店となるリゾート型の高尾山口駅前温浴施設)にも少しだけ期待してはいますが・・


それでは次に、中国の極楽湯事業に焦点を当ててもう少し詳しく見ていきましょう。


※続きの「極楽湯上海1号店編」はこちら↓
http://cervorosso.blog.jp/archives/1007422044.html

極楽湯の株式は買いどきか否か!?〔会社紹介編〕

紅の鹿です。
台風の影響で、なにわ淀川花火大会は中止になったようですね。
夏の風物詩も台風には勝てず・・・



さて今回は、新たに紅の鹿のポートフォリオの第2位を占める保有銘柄となった極楽湯の会社紹介と先月30日に発表された第1四半期決算の分析をしてみたいと思います。

まずはじめに極楽湯のことをご存知ない方のために、極楽湯の会社紹介から始めたいと思います。

(※なお、以下の記事には紅の鹿の主観が大いに入っていることをあらかじめご理解ください。)



〔Part1: 会社紹介編〕


極楽湯は、日本国内と中国(上海)で温浴施設(スーパー銭湯)を展開している会社です。
温浴専業会社としては唯一の上場企業になります。

温浴施設の店舗の数は日本で一番多い会社で、国内37店舗(直営店22店舗、FC店15店舗)、海外1店舗(直営店)を有しています。
地域別では、北海道3、東北10、関東甲信越北陸10、東海4、近畿9、九州1、上海(中国)1。


2014-08-02-21-39-01


東証ジャスダック上場。時価総額約59億円。株価452円(8月8日終値)。

売上高100億円、
純損失3.9億円(2014年3月期)
※前期は赤字に転落・・・

東日本大震災後の原発停止による電気料金の値上がり、円安によるガス料金の値上がりという向かい風が吹く中、ここ最近、業績は芳しくありません。


今期の会社業績予想PER33.7会社四季報予想PER74.0
(※会社四季報では会社の売上・利益計画を過大とみているため会社予想PERより割高になっています。)

PERでみるかぎり割高ですね。バリュー投資家はまず手を出さないでしょう。
そして売上高はここ数年ヨコヨコ、さらに前期は赤字。成長株投資家にとっても魅力はなさそう。


このような厳しい経営状況の中、現時点で同社の株価を支えているのは充実した株主優待制度といえるかもしれません。

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  (※Y!ファイナンスより抜粋)


100株保有の場合、年間株式配当金6円と株主優待(「極楽湯」無料入浴券)を合わせた配当+優待利回りは6%を超える高利回りとなっているため、優待族には人気があると思います。

なお、上記の株主優待をもらうためには、毎年3月末及び9月末の株主名簿に同一株主番号で2回以上記録される必要があります。よって、一度株主優待をもらえる権利を得た人は、そう簡単には株式を売らないでしょう。



以上により、一般的に見れば、株主優待制度だけが頼みの綱の会社と映るでしょうね・・・(苦笑)



それでは次に、先月30日に発表された極楽湯の第1四半期決算の内容を見てみましょう。



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2014-08-02-22-01-13

 (※同社の平成27年3月期第1四半期決算短信より抜粋)


パッと見た目、どうでしょうか??

第1四半期売上高は通期計画(前期比+20.6%)とほぼ同じ+20.4%となりましたが、営業利益は8百万円で通期に対する営業利益の進捗率はわずか3.5%
さらに四半期純利益は88百万円の
赤字(純損失)となっていて、前年同期比より赤字幅が拡大しています。


印象としては、

あいかわらずダメダメやわ~
投資に値する価値なし(爆)

というような感じですかね・・・



はたして本当にそんなにダメな数字なのでしょうか。
その答え合わせをこれからしていきたいと思います。

※続きの「第1四半期決算編」はこちら↓
http://cervorosso.blog.jp/archives/1007404199.html

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自己紹介
紅の鹿。個人投資家。
スタジオジブリの映画「紅の豚」をこよなく愛する。

2005年に株式投資を開始しました。
2013年11月23日にlivedoorブログ「紅の鹿の日記」を開設。

2014年4月11日~2015年4月10日の1年間、「下落相場に強く、好業績が見込める企業に投資する」(※具体的には、以下の投資基準の両方または片方に適合する企業に投資する)という投資方針に基づいて株式投資を行い、1年間のパフォーマンスが+100%超えを記録しました。
・投資基準1:「2014年4月11日の株価が2014年1月1日より上昇している」かつ「今期、過去最高益を見込んでいる」企業に投資する
・投資基準2:「日経平均株価が急落した2014年10月1日~16日までの期間に株価が上昇している」かつ「好業績が見込める」企業に投資する

2014年10月29日から信用取引を開始。
2015年4~5月には、FPG株への投資で失敗。信用取引を封印。

2015年5月22日にlivedoorブログ「紅の鹿投信」を立ち上げ。

2015年7月24日に信用取引を解禁して、地方の食品スーパー5社へ集中投資を行う。

2015年8月24日に、数日前に公募増資を発表していたノジマの株式を買い増しするために食品スーパー5社の株式を売却。8月26日にノジマの公募増資の中止が決定。

2015年10月1日にlivedoorブログ「紅の鹿投信」を「紅の鹿の日記」へ移管・統合。

2015年10月からファンダ個別株投資・ベアETFヘッジ法(※ファンダメンタルズ分析に基づいて個別株を購入したときに、個別株を購入した金額と同額のベアETFも購入する投資手法)を実行に移す。高配当利回り株投資法、決算跨ぎ空売り投資法、アノマリー投資法なども実行に移す。

2015年12月に億り人(=株式投資で1億円を稼いだ個人投資家)になる。

2016年1月から個別株ショート(空売り)の勉強および実践に注力する。

2016年2月下旬から外国株式の高配当利回り株投資(配当貴族投資など)を実行する。
2016年3月末から配当成長株投資を本格化。

2016年6月に配当成長株投資を中止。ファンダ個別株投資に再び資金を集中させる。
年始からの複数のしくじり投資により、2016年8月に資産が8,000万円まで落ち込む。

2016年11月、投資資産1億円に回復(※パートナーエージェント、ゲンキーのおかげ)。
2016年12月31日、株式投資資産額1.07億円。

2017年の投資方針は「優位性がある投資手法」。具体的には、時間軸は、短期ではなく、12か月以上の中長期。株式銘柄選別は、テーマ株ではなく、小売・外食・サービス株または増配が期待できる高配当利回り株。

2017年3月、株式投資資産額1.16億円。
2017年3月、東証2部新規上場初値買い投資法を実行する。
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