紅の鹿の日記

金と女と自由と名声を手に入れられる飛行艇乗りになるために、飛行艇購入資金・操縦訓練費用・当面の生活費として資産2億円を目指す奮闘記です。「株式投資をしない鹿は、ただの鹿だ」

3073 ダイヤモンドダイニング

ダイヤモンドダイニングの株式は買いどきか否か!?〔完結編〕

こんにちは、紅の鹿です。


さて、昨日に書き始めた「ダイヤモンドダイニングの株式は買いどきか否か!?」の記事の続き(完結編)を書きます。

初めて当記事を目にされた方は、まずすぐ下にあるリンクをたどって過去記事を読まれることをおススメします。

※ブログ過去記事「ダイヤモンドダイニングの株式は買いどきか否か!?(会社紹介編)」は、こちら↓
 http://cervorosso.blog.jp/archives/1009262684.html



〔Part2: 完結編〕


会社紹介編では、ダイヤモンドダイニングの次の7つの特徴・強みについて書きました。
(1) 松村厚久社長
(2) 首都圏へのドミナント出店
(3) DDマイルによる集客及び顧客の囲い込み
(4) バグースを中心としたアミューズメント事業の展開
(5) 100店舗100業態(個店主義)からハイブリットマルチブランド企業へ
(6) 海外展開の強化
(7) 九州熱中屋(&ゴールデンマジックの山本勇太社長)


今回の完結編では、ダイヤモンドダイニングの今期の業績(紅の鹿の独自予想)成長ストーリーについて焦点を当てます。

はじめに、6月27日に発表されたダイヤモンドダイニングの第1四半期決算を振り返りたいと思います。
(なお、決算発表2日前の6月25日に業績予想の上方修正が発表されています。)


まずは数字をチェック!!


売上高: 6,376百万円 (前年同期比1.3%増
営業利益: 406百万円 (前年同期比68.3%増
経常利益: 393百万円 (前年同期比53.7%増
四半期純利益: 194百万円 (前年同期比69.3%増
四半期EPS: 82.1円
営業利益率: 6.3% (※前年同期は3.8%)


売上の増加および利益率の改善(前年同期比+2.5%)により、純利益が約1.7倍になりました。
消費税増税の影響はまったくなかったと言ってもよく、素晴らしい内容だと思います。

外食に対する期待が価値志向へシフトしていることもあり、比較的高価格帯の居酒屋を展開している同社の既存店売上高が前年を上回り好調に推移しました。

また、会社紹介編で書いた飲食事業で退店15店舗、業態変更41店舗という痛みを伴う大改革が終わったこと、高収益の「熱中屋」の業績への寄与割合が大きくなってきたこと等が利益率の改善につながったと推測されます。


そして、上記の第1四半期(3~5月)の売上高、営業利益、経常利益、純利益は、上場来過去最高を記録しました。


半信半疑の方がいらっしゃるかもしれませんので、下記の直近5年間の決算短信の数字を使って四半期毎の売上・利益の推移をまとめた表を見ていただければ一目瞭然です。
※下記の表をクリックすると大きく表示されて見やすくなります。それでも少し見ずらいかも・・・


DD四半期推移


よって、上場来最高の売上高及び利益を記録した今回の第1四半期決算は非常に良い決算であったと言っても過言ではないでしょう。


また、会社の通期の業績予想は次のとおりとなっています。
(決算発表2日前の6月25日に発表された業績予想の上方修正後の数字です。)


売上高: 25,858百万円 (前年比4.4%増
営業利益: 899百万円 (前年比26.0%増
経常利益: 815百万円 (前年比4.8%増
純利益: 268百万円 (前年比58.9%増
EPS: 113.46円 (前年比58.9%増
営業利益率: 3.5% (※前期は2.8%)


上記の通期の業績予想は、非常に保守的だと思います。

判断材料のひとつとして挙げると、第1四半期決算終了時点で通期の営業利益計画に対する進捗率は45%で、純利益計画に対する進捗率は72%です。



ここで、再度、上記の過去5年間の四半期毎の売上・利益の推移表を見てください

四半期毎の売上・利益にばらつきがあることに気づきましたか。


実は、ダイヤモンドダイニングの業績は、毎年、第4四半期(12月~2月)が飛び抜けて良いのです。

第4四半期の業績が良い理由は、忘年会・新年会シーズンに居酒屋の利用客(特に団体客)が増えることによるものです。また、ビリヤード・ダーツ・カラオケなどのアミューズメント事業も2次会・3次会での利用が増えます。


過去5年の実績から、第4四半期だけで、第1四半期の約2倍の営業利益を稼いでいることがわかります。

<過去5年の傾向>
2014年2月期: 2.1倍(※513÷241)
2013年2月期: 2.3倍(※418÷183)
2012年2月期: 第1四半期が赤字(※東日本大震災の発生が赤字の原因)のため計算不可(※647÷▲93)
2011年2月期: 1.9倍(※427÷221)
2010年2月期: 2.2倍(※553÷237)


よって、上記の傾向から、かりに第2四半期(6~8月)及び第3四半期(9~11月)の営業利益がゼロの場合、今期の営業利益は、406百万円+(406百万円×2倍)=1,218百万円になると推定できます。

会社の通期の営業利益予想を35%上回る数字になりますね。
また、先日発売されたばかりの最新版の会社四季報の営業利益予想を22%上回る数字です。

ただし、これはあくまでも最低限の数字です。

なぜなら、第2四半期(6~8月)と第3四半期(9~11月)の合計の営業利益がゼロになる可能性は限りなくゼロに近いと考えているからです。



ここで、再度、上記の過去5年間の四半期毎の売上・利益の推移表を見てください

推移表の中の、各年度の第2四半期と第3四半期の営業利益の合計を抜粋すると次のとおりになります。

<過去5年の傾向>
2014年2月期: ▲41(※第2四半期31+第3四半期▲72)
2013年2月期: 90(※101+▲11)
2012年2月期: 337(※236+101)
2011年2月期: 138(※113+25)
2010年2月期: 391(※210+181)


2013年2月期と、赤字になっている2014年2月期は、会社紹介編にも書きましたが、痛みを伴う大規模な業態変更及び退店という大改革が行われた期間にあたるため、売上高の低迷、業態変更及び退店にともなう解約違約金や原状回復費用等の支払手数料の増加、業態変更した店舗の改装費、販促費の積み増し等により、利益面では苦戦したのでしょう。

しかし、その痛みを伴う大改革が終了して、低収益業態・赤字業態から「熱中屋」を中心とした高収益業態への転換が進んだ今期の第2四半期と第3四半期の営業利益が、直近2年のように大きく落ち込むことはないだろうと考えています。

なお、今期の第2四半期には、会社紹介編で書いた8月にハワイ州ワイキキに新規出店した超大型店の出店イニシャル費用(※同社の2015年2月期第1四半期決算説明資料によると▲80百万円)が重たくのしかかってくる点を考慮しなければなりません。

けれども、高収益業態への転換が進んでいること、月次の売上が好調に推移していて今後も大きく落ち込むことはなさそうなことから、保守的にみても第2四半期と第3四半期の合計で150百万円は稼げるのではないかと推定します。



以上の推定をまとめると、

今期の営業利益(紅の鹿の独自推定)は、

「406(※第1四半期)+150(※第2四半期・第3四半期合計)+(406×2倍)(※第4四半期)=1,368百万円」

となり、営業利益(推定)は約1,370百万円になります。


前期に計上していた負ののれん代償却(営業外収益)が今期からなくなるため、経常利益はおおよそ「営業利益-100百万円」になると推定されるため、経常利益(推定)は約1,270百万円になります。



次に税引前利益を算出しなければなりませんが、ここで考慮しなければならないものが減損損失(特別損失)です。

ダイヤモンドダイニングは店舗ごとに減損会計を適用しており、減損損失は、主に店舗の収益性が低下した場合(=業態変更)や退店の意思決定をした場合に計上しています。

過去5年の減損損失の金額、退店及び業態変更店舗数は次のとおりです。

<過去5年の減損損失(単位:百万円)
2014年2月期: 305(※退店19店舗、業態変更41店舗)
2013年2月期: 465(※退店12店舗、業態変更21店舗)
2012年2月期: 430(※退店13店舗、業態変更18店舗)
2011年2月期: 94(※退店0店舗、業態変更8店舗)
2010年2月期: 76(※退店1店舗、業態変更8店舗)


前期(2014年2月期)の決算短信の記載によると、今期の退店計画数は8店舗を予定。
8店舗中3店舗が前期に退店の意思決定をし、前期に減損損失を計上済残りの5店舗は、定期借家契約の満了によるものと書かれています。

今期の上半期(3~8月)終了時点では、退店3店舗(※3月に1店舗、4月に1店舗、5月に1店舗)、業態変更1店舗(※8月)となっており、おおむね当初の計画どおりに進んでいると思われます。

また、前期までおこなった大改革により、収益性の低下した店舗の業態変更または退店はほとんど完了しています。

よって、今期は、直近3年(2012年2月期~2014年2月期)に計上したような400百万円前後の減損損失が発生することはないと考えてよいでしょう。

そこで、今期は、減損損失は150百万円以内で収まると推定します。


その結果、税引前利益(推定)は約1,120百万円になります。
※計算式:「経常利益1,270-減損損失150=1,120百万円」


税引後の当期純利益(推定)は約612百万円
※計算式:「税引前利益1,120-法人税等((税引前利益1,120+減損損失150※減損損失は損金不算入のため加算)×税率40%)=612百万円」

(ダイヤモンドダイニングが上場来過去最高益を記録した2010年2月期の当期純利益が692百万円のため、最高益更新が手の届く水準に。)

EPS(推定)は258円になります。

株式市場で同業他社と同程度のPER17.5の評価を受けられれば、株価は4,515円(時価総額109億円)になりますね。
※計算式:EPS258円×PER17.5=4,515円


ところで、先日、当ブログのコメント欄に「ダイヤモンドダイニングの目標株価を教えてほしい」との書き込みがありましたので、2015年2月期本決算が発表される2015年4月中旬時点の目標株価を4,515円とさせていただきます。

現在の株価(9月12日終値)が2,296円のため、これから約7か月間保有することで株価約2倍が期待できるという分析結果になりました。

はたしてそのとおりになるのでしょうか。これからのお楽しみ~(笑)




次に、ダイヤモンドダイニングの成長ストーリーについて触れておきます。

同社の成長ストーリーは次の2つから構成されます。

(1) 「熱中屋」を主体とした高収益業態の積極出店
(2) 海外事業の強化及びM&A戦略



まず上記(1)については会社紹介編でも書きましたが、

来年度中(2016年2月期中)に、「熱中屋」の関東1都3県の100店舗体制確立のために直営店及びFC店の積極的な出店が進みます。その後も、関西で数十店舗規模のドミナント出店が計画されています。

よって、「熱中屋」を主体とした高収益業態の積極出店が続くことから、国内飲食事業については、2017年2月期までの成長ストーリーに揺るぎはないと考えています。



もう一方、上記(2)の海外事業の強化及びM&A戦略。
こちらについては、一言でいうと「諸刃の剣」です。

例えば、会社紹介編でも書きましたが、今年の8月に、ホノルルのワイキキショッピングプラザにモダンメキシカン&スカイバー(店舗名:Buho Conina by Cantina)を新規出店しています。340坪(280席)の超大型店舗で、年商8億円が目標です。

この超大型店舗が大コケするようなことになれば、投資金額が大きいだけに業績への悪影響は大きくなるでしょう。そして米国(ハワイ州)展開の抜本的な見直しにもつながるかもしれません。

その反面、大繁盛店になれば、儲けの額も大きくなるため、同社の業績に良い影響を及ぼします。
そして、ハワイ州だけでなく、米国本土への再進出も視野に入ってくるでしょう。


アジア圏への出店戦略も同様です。
今年4月にM&Aで買収したラーメンダイニング6店舗を足掛かりにASEAN諸国へ出店を進める計画ですが、うまくいくのかどうかは現時点ではわかりません。


このように、海外事業については、成長ストーリーが描きにくいのが現状です。

ただし、国内にとどまっているだけでは、いずれ成長が鈍化してしまうため、積極的に海外へ打ってでる姿勢は評価したいです。国内事業が好調なときであれば、失敗しても損失はカバーできますし。

また、海外展開を進めることで、新たな発想・アイデアを手に入れたり、優秀な人材の確保につながる可能性もあります。




最後に株主還元について。


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(※上記の画像は、同社の2015年2月期第1四半期決算説明資料より抜粋)


ダイヤモンドダイニングは、上記のとおり株主優待制度を設けています。
(※上記の表の右側の”変更後”(ピンク色)の箇所が、今年の4月に発表された優待制度の一部拡充後の内容になります。)

・株価2,296円(※9月12日終値)
・年間配当金25円
・株主優待6,000円相当

よって、100株保有の場合、優待を加算した実質配当利回りは3.7%となります。

まずまずの利回りといえそうです。

なお、上記の決算説明資料の中には、「今後においては、増配と充実した優待制度を株主様へご提案してまいります。」と書かれてますので、株主還元のさらなる拡充に期待しましょう。


個人的には、これから国内外での積極的な新規店舗出店やM&A戦略を進める上で内部留保の充実が最優先と考えているため、増配は求めないですね。


その代わりに、株主優待制度のさらなる拡充を期待したいところ。

例えば、
・現在、年1回実施している株主優待を年2回の実施に増やす。
・継続して株式を保有する株主にはDDマイルを加算する(※例えば、1年以上継続保有で1,000マイル加算、2年以上継続保有で2,000マイル加算、3年以上継続保有で3,000マイル加算)。

そうすると優待を加算した実質配当利回りが高くなりますので、最近増えてきている株主優待好きの個人投資家の新規株式購入、株式継続保有期間の向上にもつながるでしょう。




長くなりましたが、以上でダイヤモンドダイニングの会社紹介および分析を終わります。


「今、ダイヤモンドダイニングの株式は買いどきか否か!?」

答え合わせは7か月後に。

なお、くれぐれも株式投資は自己責任でお願いします。

ダイヤモンドダイニングの株式は買いどきか否か!?〔会社紹介編〕

こんばんは、紅の鹿です。

本日は、紅の鹿のポートフォリオのウェイトが最下位(笑)のダイヤモンドダイニングの会社紹介と分析をしてみたいと思います。

まずはじめにダイヤモンドダイニングのことをご存知ない方のために、会社紹介から始めます。
(※なお、以下の記事には紅の鹿の主観が大いに入っていることをあらかじめご理解ください。)

以下、長文になります。



〔Part1: 会社紹介編〕


ダイヤモンドダイニングは、主に首都圏で居酒屋を中心とするコンセプトレストランを展開する会社です。

飲食事業とアミューズメント事業の2つの事業を展開しています。

飲食事業の主要ブランドは、Vampire Cafe、アリス、わらやき屋、九州熱中屋、鳥福、今井屋など。

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アミューズメント事業の主要ブランドは、バグース(BAGUS)、グランサイバーカフェなど。

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総店舗数は、飲食事業183店舗(国内176、海外7)、アミューズメント事業44店舗の合計227店舗(※2014年5月末時点)。

東証ジャスダック上場。時価総額約550億円。株価2,296円(9月12日終値)。PER18.53(※楽天証券より抜粋)。



次に、同社の特徴・強みに焦点を当ててみます。


<特徴・強み>

(1) 松村厚久社長
(2) 首都圏へのドミナント出店
(3) DDマイルによる集客及び顧客の囲い込み
(4) バグースを中心としたアミューズメント事業の展開
(5) 100店舗100業態(個店主義)からハイブリットマルチブランド企業へ
(6) 海外展開の強化
(7) 九州熱中屋(&ゴールデンマジックの山本勇太社長)


それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。
※すでにご存じの方は読み飛ばしていただいてかまいません。



(1) 松村厚久社長

ダイヤモンドダイニングは、創業者の松村社長抜きでは成り立たない会社です。
松村社長あってのダイヤモンドダイニング

レックス・ホールディングス(※牛角、am/pm、成城石井等の持株会社。MBOにより上場廃止。)の創業者の西山氏、ゼットンの稲本社長、野郎ラーメンの林社長、APカンパニーの米山社長、元ライブドア社長の堀江氏など外食業界を中心に交遊関係が広く、新しい事業アイディアを考えるうえで彼らとの交流・刺激が役に立っているようです。

そのような交遊関係がきっかけとなり、約1年前には、よっちゃんことLiNK-UPの小田吉男社長と運命な出会いを果たします。(松村社長曰く、「よっちゃんとの出逢いは奇跡以外の何物でもない。」)

新しい風を入れて新業態の出店を続けるために、店舗のブランド強化などを手がけるプロデュースを創業以来初めて外部人材(=小田吉男氏)に依頼。これまでになかった斬新な切り口が生まれているとのことです。


松村社長のひととなりをブログで簡潔にまとめることは到底できないので、どのような人物なのか気になった方は、松村社長のツイッター、ブログ、インターネット上の各種インタビュー記事等を読んでみてください。

直接会ったことはないですが、同社の現在のスローガンである「熱狂宣言」に代表されるように、とてもとても熱い人物だと思います。



(2) 首都圏へのドミナント出店

首都圏ターミナル駅、メトロ主要駅近くの好立地へのドミナント出店を強みとしています。
山手線沿線内出店数は、居酒屋業界の上場企業の中ではNo.1の157店舗。実にダイヤモンドダイニンググループ全店舗の72%が首都圏にあります。

ドミナント出店することで、経営効率を高めています。



(3) DDマイルによる集客及び顧客の囲い込み

DDマイルとは、同社の販促戦略の核である予約者限定の高還元率ポイントシステムです。
(※詳細は、DDマイルの紹介ページを参照ください。→
http://www.diamond-dining.jp/ddmile/


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(※上記の画像は、同社の2015年2月期第1四半期決算説明資料より抜粋)


右肩上がりに会員数は増えていて、ついに先月にはDDマイル会員は10万人を突破


DDマイル会員は、ダイヤモンドダイニンググループの店舗を利用することでマイル(ポイント還元)を受けとることができるため、顧客の囲い込みにつながります

なお、DDマイルを貯めれば、1マイル=1円相当の店舗ご利用券(飲食券)として使用できるほかに、ハワイ旅行や液晶テレビなどの賞品と交換することも可能です。


首都圏ドミナント圏内でDDマイル会員を回遊、誘導することで、首都圏ドミナントとDDマイルがシナジー効果を発揮します。

また、DDマイルは、同社の「宴会コンシェルジュ」や「即飲みアプリ」サービス、その他さまざまな販促と連動しているため、今後の展開に広がりが期待できると同時に、独自開発のシステムのため同社の強みになりつつあるのかなと感じています。



(4) バグースを中心としたアミューズメント事業の展開

ダイヤモンドダイニングは、居酒屋を中心とした飲食事業だけではなく、ビリヤード・ダーツ・カラオケ・ネットカフェ・レストラン・シミュレーションゴルフなどのアミューズメント事業も行っています。

主要ブランドは、バグース(BAGUS)、グランサイバーカフェ。


アミューズメント事業は、売上高は6か月連続、客単価については同社が月次売上実績を開示した昨年3月から18か月連続で前年実績を上回るなど好調です。

好調な理由のひとつとして、上記(3)で書いたDDマイルを中心とした集客及び顧客の囲い込み戦略がうまく機能しているのではないかと考えられます。(たとえば、1次会はダイヤモンドダイニング運営の居酒屋、2次会はバグースへというふうに)



(5) 100店舗100業態(個店主義)からハイブリットマルチブランド企業へ

ダイヤモンドダイニングは外食企業初の100店舗100業態(個店主義)という偉業を達成したのちに、既存店売上高の減少が続き、一時的に業績が落ち込みました。

そこで、約2年前から100店舗100業態(個別主義)からハイブリットマルチブランド企業への転換を図ってきました。

ハイブリットマルチブランドとは、マルチコンセプト(個店の強み)とマルチブランド(チェーン店の強み)を融合させたもので、同社独自の戦略です。

また、中価格帯居酒屋、高級店、コンセプト系居酒屋、ダーツ・ビリヤード・カラオケ・インターネットカフェなど多様なブランドを保有することで、リスク分散と成長を両立させています。

ハイブリットマルチブランドでは、これまでの1業態1店舗ではなく、好調な業態については1業態で10店舗以上の出店を目指しています。


特に前期(2014年2月期)は、飲食事業で退店15店舗、業態変更41店舗という痛みを伴う大改革を行いました。(そのため、上場来初の減収決算と苦戦。)


しかし、前期までに膿をすべて出し切ることによって、今期(2015年2月期)は、大幅な業績回復が期待できる状況になってきました。

その証拠に、今期の第1四半期の売上高と利益は、上場来過去最高を更新したのです。

現在は、300業態で1,000店舗達成を目標に掲げて出店を加速しています。



(6) 海外展開の強化

今期から海外展開を強化しています。

アジア圏においては、今年4月にM&Aにより取得したシンガポールのラーメンダイニング6店舗を皮切りにシンガポール及び隣国への出店、さらなるM&Aによる海外積極展開を視野に入れています。

ちょうど今月9月1日から約1週間、松村社長自らがASEAN諸国をまわっており、新規に出店する予定の出店候補地などを探していたようです。(※ASEAN出張の様子は、松村社長のブログに書かれています。)


また、米国においては、ハワイ州への店舗展開の強化を図っています。

これまでM&Aにより獲得した1店舗を展開していましたが、今年の8月に、ホノルルのワイキキショッピングプラザにモダンメキシカン&スカイバー(店舗名:Buho Conina by Cantina)を新規出店しています。340坪(280席)の超大型店舗で、年商8億円が目標です。

今期中にもう1店舗(年商2.5億円の店舗)の出店が確定済みで、今期末に米国ハワイ州の合計店舗数は3店舗になる予定です。



(7) 九州熱中屋(&ゴールデンマジックの山本勇太社長)

「九州熱中屋」(以下、「熱中屋」とする)は、ダイヤモンドダイニングの100%子会社であるゴールデンマジックが首都圏で展開している九州料理居酒屋です。

ゴールデンマジックは、ダイヤモンドダイニングが2009年5月に串焼き居酒屋「三丁目の勇太」などを手がける子会社として設立しました。そして、設立と同時に社長に抜擢されたのが、同社のアルバイト出身だった山本勇太氏です。

アルバイトから社員を経て、若干30歳のときに子会社の社長に。

それから5年4か月が過ぎた現在、ゴールデンマジックは、「熱中屋」を中心に直営店舗69店舗、フランチャイズ店舗2店舗、ライセンス店舗6店舗の合計77店舗(※9月12日現在)を展開する会社にまで成長しました。
(※一昨日の9月12日には、萩原商事及びサンクスが運営中の九州料理居酒屋業態の「九州」・「九州藩」の合計8店舗の事業譲受が発表されました。ますます事業拡大が進みそうです。)


上記の経歴からわかるように、どうやら山本社長はデキる人なんですよ。

他にも2008年3月にダイヤモンドダイニングが買収した「サンプール」という会社を、わずか2か月で「赤字から黒字」に変えた実績があるなど居酒屋経営の実力は折り紙つきです。
(※山本社長のひととなりをブログで簡潔にまとめることは到底できないので、どのような人物なのか気になった方は、山本社長のツイッター、ブログ、インターネット上の各種インタビュー記事等を読んでみてください。)



そして、その山本勇太社長率いるゴールデンマジックの主力業態が、「熱中屋」

別名、チャゲアス(CHAGE&ASKA)居酒屋。
※なぜ、チャゲアス居酒屋なのかは、気になった方は”チャゲアス居酒屋”でググってみてください。ただし、例の事件があってからはチャゲアス色は薄められています。残念!!(笑)


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(※上記の画像は、同社の2015年2月期第1四半期決算説明資料より抜粋)


実は今、この熱中屋」が、ダイヤモンドダイニングの中で一番勢いがある成長業態です。

この「熱中屋」抜きにして、最近の、そして今後のダイヤモンドダイニングの成長を語ることはできません。



「今、日本で一番勢いがある居酒屋は?」

と、外食産業の関係者に質問すると、おそらく多くの方から「熱中屋」という答えが返ってくるでしょう!(爆)



「熱中屋」は、手作りを活かした商品力が強みの九州料理居酒屋です。

山本社長自らが直接仕入先をまわり、厳選された食材のみを使用し、メニュー化。
大分県豊後水道から仕入れて店内でさばいた活さばの刺身、店舗内で餡から手作りする博多一口鉄板餃子が人気です。


現在の店舗数は、直営店42店舗(直営店41店舗、FC店1店舗)。

平均客単価は約3,800円で月商600万円、1店舗当たりの店舗営業利益率は18~20%という高収益

居抜き出店を基本としていて、投資を2,000万円以下に抑えて2年以内で回収するというのが「熱中屋」のビジネスモデルです。


そして、店舗コンセプト、収益性の高さ、居抜きを使った投資回収の早さに魅力を感じた会社からFC契約の希望が殺到。

これまでダイヤモンドダイニングは他の業態を含めてFC展開は一度もしていなかったのですが、「熱中屋」で初めてFC契約を締結しました。

7月14日にフランチャイズ1号店を神奈川県にオープン。
FCにはすでに6社が加盟していて、これから順次出店が予定されています。


「熱中屋」は、今期(2015年2月期)は、直営であと7~8店舗、FCで9~10店舗の出店を計画。


ゴールデンマジックの山本勇太社長は、

「これから1年~1年半の間に関東1都3県での100店舗展開が最初の目標。その後は、立地的なリスクヘッジの意味を含めて、関西で数十店舗規模のドミナント出店を目指す。」

と語っています。

また、今後のFC展開については、

理念が共有されている数少ない加盟会社とたくさんの店を作っていきたい。『1社1店舗ずつで100社』ではなく、『1社10店舗ずつの10社』で拡げていける形が理想だ。居抜きを使った投資回収の早さも売りなので、そうした形で出店を加速してもらいたい。」

と語っています。


まずは、来年度中(2016年2月期中)の100店舗達成に向けて、出店の加速は確実です。


そして、店舗が増えることで、店舗で使う材料の仕入量増加によるボリュームディスカウントにより仕入価格(=原価)が下がり、さらに収益性が高まるでしょう。
(※100店舗100業態の個店主義のときは、この出店数増加によるボリュームディスカウントという外食チェーンのメリットを得ることができていなかった。)


なお、ダイヤモンドダイニングの飲食事業の店舗数は、5月末時点で183店舗のため、来年度中に「熱中屋」が100店舗を達成したときには、飲食事業の全店舗数に占める「熱中屋」の割合は約40%になります。

高収益の「熱中屋」の寄与度が上昇することで、来期(2016年2月期)のダイヤモンドダイニングの利益率が改善されることは確実です。


最後に、下記の今期の第2四半期~第4四半期の出店予定(※直営店のみ。FC店は含まない。)を見てください。

ダイヤモンドダイニングは数多くのブランドを抱えていますが、国内の飲食事業の出店予定の大半が「熱中屋」なんですよ。

「熱中屋」がいかに儲かる業態であるのかという証明になっていますね!!(笑)

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(※上記の画像は、同社の2015年2月期第1四半期決算説明資料より抜粋。標題が”2014年2月期”となっていますが、正しくは、”2015年2月期”です。会社の資料の表記自体が間違っています。)



※続きの「完結編」はこちら↓
http://cervorosso.blog.jp/archives/1009302005.html

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自己紹介
紅の鹿。個人投資家。
スタジオジブリの映画「紅の豚」をこよなく愛する。

2005年に株式投資を開始しました。
2013年11月23日にlivedoorブログ「紅の鹿の日記」を開設。

2014年4月11日~2015年4月10日の1年間、「下落相場に強く、好業績が見込める企業に投資する」(※具体的には、以下の投資基準の両方または片方に適合する企業に投資する)という投資方針に基づいて株式投資を行い、1年間のパフォーマンスが+100%超えを記録しました。
・投資基準1:「2014年4月11日の株価が2014年1月1日より上昇している」かつ「今期、過去最高益を見込んでいる」企業に投資する
・投資基準2:「日経平均株価が急落した2014年10月1日~16日までの期間に株価が上昇している」かつ「好業績が見込める」企業に投資する

2014年10月29日から信用取引を開始。
2015年4~5月には、FPG株への投資で失敗。信用取引を封印。

2015年5月22日にlivedoorブログ「紅の鹿投信」を立ち上げ。

2015年7月24日に信用取引を解禁して、地方の食品スーパー5社へ集中投資を行う。

2015年8月24日に、数日前に公募増資を発表していたノジマの株式を買い増しするために食品スーパー5社の株式を売却。8月26日にノジマの公募増資の中止が決定。

2015年10月1日にlivedoorブログ「紅の鹿投信」を「紅の鹿の日記」へ移管・統合。

2015年10月からファンダ個別株投資・ベアETFヘッジ法(※ファンダメンタルズ分析に基づいて個別株を購入したときに、個別株を購入した金額と同額のベアETFも購入する投資手法)を実行に移す。高配当利回り株投資法、決算跨ぎ空売り投資法、アノマリー投資法なども実行に移す。

2015年12月に億り人(=株式投資で1億円を稼いだ個人投資家)になる。

2016年1月から個別株ショート(空売り)の勉強および実践に注力する。

2016年2月下旬から外国株式の高配当利回り株投資(配当貴族投資など)を実行する。
2016年3月末から配当成長株投資を本格化。

2016年6月に配当成長株投資を中止。ファンダ個別株投資に再び資金を集中させる。
年始からの複数のしくじり投資により、2016年8月に資産が8,000万円まで落ち込む。

2016年11月、投資資産1億円に回復(※パートナーエージェント、ゲンキーのおかげ)。
2016年12月31日、株式投資資産額1.07億円。

2017年の投資方針は「優位性がある投資手法」。具体的には、時間軸は、短期ではなく、12か月以上の中長期。株式銘柄選別は、テーマ株ではなく、小売・外食・サービス株または増配が期待できる高配当利回り株。
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 ※株式投資は自己責任でお願いします。

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