先週に発表された本決算で三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、三菱UFJとする。)が増配を発表しました。その一方、みずほフィナンシャル・グループ(以下、みずほFGとする。)は配当を据え置き。

その結果、配当利回りの逆転が起こりました。
これまでは、みずほFGの配当利回りが三菱UFJの配当利回りよりも高かったのですが、現時点ではみずほFGの配当利回りが三菱UFJよりも低くなってしまいました。

みずほFGの配当利回りは、4.66%。(株価161円、1株配当7.5円)
三菱UFJの配当利回りは、4.98%。(株価502円、1株配当25円)

これは、アベノミクスが始まって以来初となる現象です。


そこで、配当利回りに注目した三菱UFJとみずほFGのロング・ショート戦略をご紹介します。

みずほFGの配当利回りと三菱UFJの配当利回りが同水準になるまで、三菱UFJロング・みずほFGショートのポジションを持てば、勝てる可能性が高いと考えます。

その理由は、主に次のとおりです。

・日銀の金融緩和が続く現在、銀行株をグロース株として買う投資家はほとんどおらず、銀行株を好んで買う投資家の多くは高い配当利回りに魅力を感じている。よって、今後は利回りが高い三菱UFJのほうが買われやすいと考える。

・三菱UFJは3期連続増配(※今期は予定)と増配に意欲的であり、2023年度までに配当性向40%への引き上げを目指すことを公表している。今期の配当性向は35.9%のため、今後も増配が期待できる。その一方、みずほFGは過去5年以上にわたって配当を据え置きしていて増配の実績がない。また、前期に大規模な特損を計上するなどして増配余力が乏しい。

・三菱UFJは自社株買いに積極的で、前期は自社株買いを実施済み。今期は未定だが、今後自社株買いが発表されると株価が上昇する可能性は高い。その一方、みずほFGは前期に自社株買いの実績がない。


例えば、三菱UFJの配当利回りがみずほFGと同水準である4.66%になったとき、三菱UFJの株価は537円です。
現在の三菱UFJの株価は502円のため、株価の上昇余地は+7.0%あります。

よって、みずほFGの配当利回りと三菱UFJの配当利回りが同水準になるまで、三菱UFJロング・みずほFGショートのポジションを持てば、+7.0%の利益が期待できます。
(※実際には、上記の利益から貸株金利、売買手数料を差し引いた金額が正確な利益になります。)