本日、ペッパーフードサービスの2018年12月期本決算説明会の動画が公開されました。

動画はこちら↓
2018年12月期本決算説明会動画


51分43秒の動画の中で、僕が気になった社長発言を抜粋します。(※一部は内容がわかりやすいように加筆修正しました。)

・21分ころ~
「いきなりステーキの多店舗化について。ロードサイド店がとても好調で、いろんなロードサイドに展開している、家具の会社、ホームセンター、パチンコ、いろいろなところから出店要請がくる。コンビニの退店物件も非常に多い。」

・23分ころ~
「dポイント、楽天ポイント、他所で貯めて当社で使っていただく。楽天さんのパーティーでは、ディベロッパー大手から声がかかり、それが結果的に全国のロードサイドに店を出すという情報源になっておりまして、おかげさまで、ロードサイド店が好調なのも、人と人とのご縁からいただいたチャンスをものにしてきたといえる。」

・44分ころ~
「いきなりステーキ、TVコマーシャルをやっていることをご覧になった方がいらっしゃると思いますけれども、僕がピンチから脱していくときに使う言葉で潮目が変わると言うことがあるんですが、あきらかにこの1週間、2週間、変わってきたなという気がします。いくつもの施策が功を奏している。」

・45分ころ~
「さきほど下に行ってこの会が始まる前に、いきなりステーキで食事をしてきましたけど、そこで社員にランチタイムもトッピングとかヒレ(※定量カットステーキのこと)そういうものにライス、スープ、サラダがつくということにして数日が経ちましたけど、どうだ?って聞くと、『社長、とっても出ていますよ』という一報を聞いて、お客様からみて得な店、それを作っていくことによって、お客様の来店頻度、お客様の単価も上がるんだなと」

・47分ころ~
「肉マイレージは特許が取れている。詳しい話は今できないが、1g5円、例えば300g、400g、500g、食べれば食べるほど会社の利益が大きくなる、お客様も喜ぶわけですけども、たくさん食べた方が得する仕組みってできないものかなとお客様のことをずっと考えていて、はっと思いついた内容がありますけれど、それを仕組みとしてどう取り入れるか。完成のあかつきには大変よろこんでいただける。」

・48分ころ~
「講演に行くと、立ち食いステーキで有名ないきなりステーキです、と今でも紹介される。だから、立ち食いステーキだと思い込んでいる人もかなり大勢いるな、イメージを一掃したいなと思っていて、テレビコマーシャルを通じてそれを挽回していくというやり方もあるし。・・・(省略)。いきなりステーキプラスという新しいビジネスをこれから立ち上げる。客単価は高くなるがゆっくり食事。接待、同僚、カップルが使う。肉マイレージもそれに付与する。」

・49分ころ~
社長誕生システムは37、8社ある、これも順調で、これももっともっと100社まで増やしたいな、そのためには何をしなければいけないのか施策として組み込んでいる」
デリバリーさらにこれから拡大していく。デリバリーの会社2社、これから消費税の関係もあるし、デリバリーの優位さも認められる。デリバリーもグラム、マイレージがつく仕組みを作りました。」


(感想)
冒頭で米国いきなりステーキ事業の撤退・縮小についてお詫びから始まった決算説明会ですが、21分ころと23分ころの2回にわたって、ロードサイド店が好調との発言がありました。
ロードサイド店については、東洋経済の昨年12月28日の記事「いきなり!ステーキ、急成長の陰に潜む誤算」などで苦戦が報じられていましたが、社長の発言を聞くかぎりは苦戦どころか好調なんだなとあらためて再認識しました。
ロードサイド店が苦戦していたら、今期にいきなりステーキ110店舗のフランチャイズ店を出店できるはずがなく、ロードサイド店が儲かっているからフランチャイジーも新たにフランチャイズ店を出す、当然のことですよね。
例えば、社長発言の中にもあったパチンコ店ではパチンコホール大手のマルハンの子会社であるマルハンダイニングが昨年にFC店を2店舗出店しました。さらに、マルハンダイニングは3月5日にロードサイド店である大阪羽曳野店を新規オープンします。

次に、44分ころの発言で、TVコマーシャル効果があったのか、直近1~2週間の売上が上向いてきたようで、今後の既存店売上高の改善に期待がもてます。

また、45分ころの発言で、まだ一部の店舗のみの実験的な試みのようですが、これまでランチタイムで販売していたリブロースやヒレなどの定量カットステーキでは、ワイルドステーキやハンバーグのようにライス、サラダとスープが付かなかったのを変更して付けるようにしたところ、注文数が増えて売上が増えたとのことで、これから全店導入となる可能性がでてきました。客の満足度向上および客単価アップにつながるため、既存店売上高の底上げにつながりそうです。

そして、新業態となる「いきなりステーキプラス」の開発が進んでいるようです。
ワークマンと同じ商品を取り扱いながらも、店舗レイアウトや見せ方を変えること大ヒットしたワークマンプラスから着想を得たのかもしれませんね。

社長誕生システムについては当ブログでも過去に取り上げました。現在は37、38社ということですが、1社1店舗ではなく、複数店舗を運営している会社もありますので、店舗数では50店舗以上が社長誕生システムによって直営店からFC店に転換されています。

あとは、米国については、いきなりステーキではなく、日本発のファストフードステーキ店のペッパーランチで攻めるようです。ペッパーランチは中国や東南アジアで一定の成功をおさめていますので、米国でもうまくいくかもしれません。


とりあえず動画では、国内いきなりステーキ事業の好調さと現在の施策、今後の展開などが確認できました。
あとは、米国産牛肉の関税引き下げを待つのみです。
本日付の日経新聞で米通商代表が3月に訪日して日米貿易交渉を開始する(※詳細はこちら→米通商代表、3月にも訪日へ 貿易交渉の早期開始に意欲)と報じられましたので、もう少しの辛抱でしょうか。