なかなか厳しい地合いが続いていますね。
こういうときに安心して保有できる銘柄というのは、今後不況がやってきたとしても毎年、売上高と利益が着実に伸びていく会社だと思います。

今後、不況が到来したとしても必ず伸びていく市場は、EC市場です。
そこで、今回はジェネレーションパスとユニー・ファミリーマートHD(以下、ユニーファミマ)のEC事業について取り上げます。

ジェネレーションパス(証券コード:3195)は、本日公表された決算説明会資料の中で下記の画像のとおり、ユニーファミマとの業務提携契約及び事業の取り組みについてを発表しました。
gene1
2019年10月期下期中、つまり2019年5月~10月の間にECサイトの共同運営を開始予定であり、まずは1年間をテスト期間としておおよそ100億円の売上高を見込んでいるという計画です。

まず、この100億円の実現可能性についてですが、
会員数さえ確保できれば余裕で達成できる数字であると考えます。

その根拠が、セブン&アイグループのEC売上高です。

下記のセブン&アイグループ2019年2月期第2四半期決算補足資料の中のEC売上について注目してください。
gene2

EC売上の項目の中で、2019年2月期第2四半期累計では、セブンネットショッピングが12,807百万円(前年同期比+20.9%)、セブンミールが14,977百万円(前年同期比+14.7%)で着地しています。

セブンネットショッピングとセブンミールの2019年2月期第2四半期累計売上高(合計)は12807+14977=27,784百万円です。

2018年2月期のセブンネットショッピングの年間売上高は22,048百万円、セブンミールの年間売上高は26,548百万円のため、下半期も上半期と同様の売上の伸び率になれば、2019年2月期のセブンネットショッピングとセブンミールの年間売上高は57,106百万円になります。約570億円です。

ジェネレーションパスがユニーファミマと共同運営するECサイトで狙う市場は、セブンネットショッピングとセブンミールの市場と同じものです。

ファミリーマートの売上高はセブンイレブンの売上高の約55%のため、ジェネレーションパスがユニーファミマと共同運営するECサイトは、本格稼働後には570億円×55%=313億円の売上高を見込めることになります。

よって、テスト運営で売上高100億円は現実的な数字であるし、本格稼働後には313億円の売上高を狙える市場規模です。

また、ジェネレーションパスはユニーファミマと共同運営するECサイトがまだ立ち上がっていない2018年10月期で売上高が87億円あります。
これらの事業は年率20%前後の成長が期待できます。
さらに同社はM&Aにも積極的です。M&Aによる売上高の増加も期待できます。

よって、決算説明会資料の中で、2020年度連結売上高500億円が目標となっていますが、2018年10月期売上高87億円と今後立ち上がるユニーファミマとの共同運営ECサイトのEC売上の市場規模を考慮すると、決して大風呂敷を広げた数字ではなく、現実的で達成可能な数字であると考えます。(1年ほど達成期間が後ろ倒しになる可能性はありますが)
gene3

最後になりますが、ジェネレーションパスの目標株価について書いておきます。

ECサイトの営業利益率がどのくらいになるのか推定するのはなかなか難しいので、(1)営業利益率2.0%、(2)営業利益率3.0%の2パターンを用意しておきます。

(1)  売上高500億円、営業利益10億円、EPS87円
(2)  
売上高500億円、営業利益15億円、EPS130円

また、セブンネットショッピングとセブンミールのEC売上は、年率10~20%の成長が期待されている成長市場です。
そのため、ジェネレーションパスがユニーファミマと共同運営するECサイトも年率10%~20%の成長が期待できます。
よって、中長期ではユニーファミマと共同運営するECサイトのみで売上高500億円も見えてくるかもしれません。

EC市場は成長市場です。不況になったとしても拡大していくことが確実でしょう。そのため、PERは25.0倍が期待できるとします。
そのとき、目標株価は次のように算出されます。
・上記(1)EPS87円×PER25.0倍=2,175円
・上記(2)EPS130円×PER25.0倍=3,250円
目標株価は2,175円~3,250円の範囲内となります。

現時点のジェネレーションパスの株価(2018年12月26日終値)は1,519円です。
よって、売上高500億円を達成したときには株価は1.4~2.1倍になることが期待できます。


以上で終わりです。

以下は、余談です。

現時点ではどうなるかはわかりませんが、GMSのユニーやユニーファミマが資本参加したドン・キホーテのECサイトを手掛ける可能性もあります。
もし、そうなればさらなる売上高の上積みが期待できます。

また、ECサイト立ち上げ直後は会員集めに苦労することが予想できますが、ユニーファミマと伊藤忠商事が、グループ会社に電子マネー、共通ポイント、クレジット、フィンテック関連ビジネスなどの普及および推進を図る目的で「UFI FUTECH」を設立しています。よって、近い将来、ファミリーマートやアピタ・ピアゴ、ドンキホーテなどで使える新しい電子マネーや共通ポイント、クレジットカードを発行してグループ内での囲い込みを図り、ジェネレーションパスと共同運営するECサイトへの送客などの会員集客促進策が打たれるでしょう。
gene4

(※2018年12月27日追記)
当初は「ECサイトの営業利益率がどのくらいになるのか推定するのはなかなか難しいので、(1)営業利益率3.0%、(2)営業利益率5.0%、(3)営業利益率7.0%の3パターンを用意しておきます。」と書いていましたが、コメント欄で読者から指摘があり、本日、再度調査をしたところ、現時点では上記の営業利益率は実態からかけ離れた数字であるという考えにいたり、営業利益率を2.0%と3.0%の2パターンに変更しました。それに伴い、目標株価も変更しています。ご了承ください。