昨日の記事の続きです。

個人投資家それぞれ優位性がある投資手法が異なるということを理解したうえで、自分だけのオリジナルの優位性がある投資手法を探し出さなければ、”負けない投資家”になることはできない。

そうであれば、どのようにしたら自分に合った自分だけのオリジナルの優位性がある投資手法が見つかるのでしょうか。


残念ながら、優位性がある投資手法を簡単に、短時間で見つけることはできません。
株式投資の経験が少ない場合はなおさらです。

何かを新しく始めたときに、例えば仕事やスポーツを始めてすぐに自分に合ったオリジナルな方法を見つけ出すことは難しいものです。

営業職に就いて営業の仕事を始めたときは、通常、前任者や先輩などに営業のやり方を教えてもらい、まずは教えてもらった方法で営業するものです。そして、それから日々営業の経験を積んでいく中で、ここはこうしたほうがよいのではないかと思いつき、少しずつ試行錯誤しながら自分に合ったオリジナルの営業手法を見つけ出していきます。営業の現場や顧客のことを知らない状況でオリジナルの営業手法を見つけ出すことは困難です。

野球を始めるときは、始めはグローブの持ち方、バットの振り方、ボールの投げ方、ボールの取り方などの基本を習います。そして、日々練習を積んで試合に出る中で、自分にあったオリジナルのバットの振り方やボールの投げ方を見つけ出していきます。

株式投資も同様です。
スキャルピング、デイトレ、スイング、バリュー投資、成長株投資、モメンタム投資、テクニカル投資、ファンダ投資などの投資手法を経験した後で、ようやくオリジナルの優位性がある投資手法を見つけ出すことができるのです。
(投資初心者の場合、売買をするときにどの投資手法を使っているのかをわかっていない、意識していない可能性が高いですのですが。)


優位性がある投資手法を見つけるためには、ひとつ大切なことがあります。
それは、株式を買うとき(または空売りする)ときに、「今回の取引は〇〇という投資手法に基づくものである」と認識して、取引記録をつけて、その取引から得られた利益(または損失)を記録しておくことです。

なぜならば、記録をつけておかなければ、自分に合った優位性がある投資手法を見つけ出すことができないからです。

例えば、Hさんは株式売買(取引)を3か月で30回行いました。
30回のトータルでは30万円の損失がでました。
この結果だけを見れば、Hさんは株式投資に向いていないと思うかもしれません。

その一方、Mさんは株式売買(取引)を3か月で40回行いました。
40回のトータルでは40万円の損失がでました。
Mさんはすべての取引の記録をつけていました。
その取引記録を詳細にみてみると、3か月でテクニカル分析に基づくデイトレを25回、テーマ株のモメンタム投資を9回、ファンダメンタルズ分析に基づくバリュー投資を6回行っていました。
投資手法別に集計するとデイトレで10万円の損失、モメンタム投資で60万円の損失、ファンダメンタルズ分析に基づくバリュー投資で30万円の利益となっていました。
この状況で、Mさんは株式投資に向いていないと思いますか。
今後、Mさんがデイトレとモメンタム投資をやめて、ファンダメンタルズ分析に基づくバリュー投資に専念することで利益を上げる確率は高くなるかもしれません。
そして、その後、実際にファンダメンタルズ分析に基づくバリュー投資を継続していくことで着実に利益を上げることができたのであれば、ファンダメンタルズ分析に基づくバリュー投資はMさんにとって優位性がある投資手法であるといえるのではないでしょうか。


優位性がある投資手法の見つけ方、もうおわかりですよね。

いつ、どのような投資手法に基づいて株式の売買をしたのか、そしてその結果、いくらの利益または損失となったのかを記録すること。
それをひたすら欠かすことなく続けていくことによって、自分に合った自分だけのオリジナルの優位性がある投資手法を見つけることが可能になります。

面倒くさがらずに取引記録をつけましょう。