株式投資を10年以上続けていますが、今週のような株価急落局面に平均して年数回は直面します。

株価急落時には今後の株式市場の見通しについて不安を感じて、いわゆる凄腕投資家である億トレの見解を知りたいと思い、彼らのブログやツイッターを覗きにいく人が多いのではないでしょうか。僕も以前はそうでした。

そうすると、彼らの多くは、株式市場では生き残ることが最優先、信用取引はいますぐやめるべし、キャッシュポジションをできるだけ確保する、ナンピン買いや押し目買いは決してしてはいけない、などと発言しています。

その一方、今は割安な水準だから積極的に買いポジションをとっていこう、という発言はほとんど見つけられないでしょう。

彼らの大半が述べる、株式市場では生き残ることが最優先、ナンピン買いや押し目買いはダメ、嵐が過ぎるのをただじっと待て、などという発言は一聞(一見)すれば、投資初心者ほど正しく感じることでしょう。

しかしながら、この発言は(無意識な)ポジショントークです。

億トレであれば、すでに株式投資をはじめたときの目標を達成している人がほとんどでしょうから、無理して短期間に資産を増やすという焦りは皆無です。また、億トレであれば、配当金や貸株収入、株主優待タダ取り&株主優待換金だけでも一般庶民と同程度またはそれ以上の収入を得ることができます。

その一方、億トレは資産を大きく減らすことを一番恐れます。
投資額が500万円の人が資産を40%減らしたときは、損失額は200万円です。
損失額200万円は、会社員として働いて節約生活を続ければ1~2年で取り戻すことができる金額です。
けれども、資産2億円の投資家が資産を40%減らすと損失額は8,000万円です。会社員として働いて節約生活を続けても取り返すことは不可能に近い金額です。金額の絶対額が大きくメンタル面に与える悪影響を与えるかもしれません。また、専業投資家あれば、今後の専業投資家生活に不安を感じることになるでしょう。

よって、凄腕投資家である億トレの多くは、今週のような株価急落時には、株式市場では生き残ることが最優先、ナンピン買いや押し目買いはダメ、嵐が過ぎるのをただじっと待てと発言するのです。


あなたが今、500万円を株式投資で運用中で、202×年に資産1億円を達成する目標を立てていて、そのためには、会社員の給与から年××万円の追加入金と年平均20%の利益が必要と算出していたとき、億トレと同じような行動をとることははたして最善策といえるでしょうか。


結局のところ、今回のような株価急落時にどのように対応したらよいのか、その正解は、人それぞれなのです。

株式投資をすることによって何を手に入れたいのか。いつまでにそれを手に入れたいのか。株式投資に何を期待しているのか。株式投資に回せるお金はいくらあるのか。追加入金はできるのか、その額はいくらなのか、いつできるのか、どのくらいの期間できるのか。


凄腕投資家の発言を参考にしつつも、最終的には自分の頭で考えるしかないのです。
自分の頭で考えることができない人は株式投資に向いていないと思います。