こんにちは、紅の鹿です。

本日は、「一歩先を行く投資術」という題目で、株式投資初心者向けに、知っていたらちょっと役立つ投資術をお届けします。なお、このシリーズは1記事完結(読み切り)で不定期更新になります。

今回は、シリーズ第4回目です。
※前回のシリーズ第3回目「一歩先を行く投資術(業績連動型有償ストック・オプション編)〕」は、こちら↓
 
http://cervorosso.blog.jp/archives/1058967209.html


それでは、記念配当編のスタートです。




〔第4回: 記念配当編〕

上場企業にとって記念すべき時期に、通常の普通配当に加えて行われる配当を「記念配当」と呼びます。

例えば、会社創立後、10周年、20周年、25周年、50周年、100周年などといった区切りの良い記念すべき年や上場記念に特別に行う配当です。

記念配当の発表は増配を意味するため、記念配当が発表されるとしばしば株価は上昇します。
また、株式を保有していれば、受け取ることができる配当金額が増えるという利点があります。

なお、会社創立年度は調べれば簡単にわかります。
よって、記念配当が発表される年度を事前に知ることができます。



ひとつ事例を挙げます。

東証1部上場のSRAホールディングス(※銘柄コード:3817)というシステム開発受託会社があります。


SRAホールディングスグループの中核事業会社SRAは、1967年11月に創業された会社です。

2006年9月に東証1部に上場しましたが、その後に迎えた創業40周年の会計年度である2008年3月期に、SRAグループ創立40周年記念配当10円を行いました。

また、創業45周年の会計年度である2013年3月期に、SRAグループ創立45周年記念配当5円を行いました。


そして、来年の2017年11月にSRAは創業50周年を迎えます。
したがって、来期2018年3月期には、SRAグループ創立50周年記念配当が2017年11月以降に発表・実施されるといえるでしょう。

50周年というのは”半世紀”という大きな区切りであるため、45周年記念配当5円や40周年記念配当10円より少なくなることは考えにくく、最低ラインで創業50周年記念配当10円、気前が良ければ20円~50円の記念配当が期待できるかもしれませんね。



余談になりますが、

前回の記事「高配当利回り株の先取り投資法~東証1部上場、8か月後の配当利回り6.63%~」(http://cervorosso.blog.jp/archives/1060750416.html)の中で、

”SRAホールディングスが今から8か月後に発表する2018年3月期の業績予想は、中期経営計画の目標数値と同じものになるでしょう。

EPS290.83円、配当性向50%となるため、年間配当金は145円になり、現時点(2016年9月2日終値)のSRAホールディングスの株価は2,187円のため、8か月後の2018年3月期業績予想発表時の配当利回り(予想)は6.63%です。

配当利回り4.5%の水準にサヤ寄せする形で株価が上昇すると、株価は3,220円になります。
現時点(2016年9月2日終値)のSRAホールディングスの株価は2,187円のため、株価は8か月後に+47.2%上昇することになります。

また、現時点でSRAホールディングスの株式を保有していると、今月9月末と来年3月末に配当金を受け取ることができます。今期の年間配当金(予想)は85円のため、配当利回り(インカムゲイン)は3.9%です。

よって、8か月後には+51.1%の収益(※”キャピタルゲイン+47.2%”と”インカムゲイン3.9%”を足した合計)を得ることができると考えます。”

と書きました。


ところが、実際には2018年3月期の年間配当金(予想)145円に前述した創業50周年記念配当10円以上が加算されますので、年間配当金155円以上になると推定されます。

より一層、期待収益が大きくなったといえますね。





(総括)

すでに高配当利回りの株は、記念配当によってより一層、高配当利回りになるため、配当利回り重視の投資家にとって、その株式の魅力が増します。

会社創立年度と過去の記念配当実績を調べることによって、先回りする形で将来実施される記念配当を推定することが可能です。
その結果、人より先に動くことができるようになります。

それが、一歩先を行く投資術です。