ローリスク・ミドルリターンの株式投資手法である「高配当利回り株の先取り投資法」をご紹介します。


通常、高配当利回りの会社の株価は、ある一定水準の配当利回りにサヤ寄せします。

現在は1年前と比べて高配当利回りの銘柄が増えていますが、東証1部上場の高配当利回りの会社の株式は、配当利回り4.5%の水準まで買われています。
(※配当性向100%以上または今期・来期の業績見通しが減収減益であるなど減配リスクが高い銘柄を除く)


そのため、今後、増配によって配当利回りが4.5%を大きく超えると予想される会社の株式を事前に購入しておき、増配が発表された後に配当利回り4.5%の水準にサヤ寄せする形で株価が上昇したときに株式を売却してキャピタルゲインを得ることができます。

まさに「高配当利回り株の先取り投資法」ですね!!



今回紹介する株式銘柄は、SRAホールディングス(※銘柄コード:3817)です。

高配当利回り株の先取り投資法では、配当金と配当利回りに着目します。
ファンダメンタルズ分析は二の次です。

SRAホールディングスは、昨年6月に下記の中期経営計画(2016年3月期~2018年3月期)を発表済みです。

中期経営計画の最終年度となる2018年3月期目標は次のとおりです。
・売上高: 40,000百万円 
・営業利益: 5,000百万円
・営業利益率: 12.5%
・経常利益: 5,000百万円
・当期純利益: 3,500百万円
・EPS: 290.83円
・配当性向: 50%

※同社の中期経営計画の詳細を知りたい方は下記をご参照ください。
http://www.sra-hd.co.jp/Portals/0/ir/others/20150624.pdf



SRAホールディングスは、今から8か月後の2017年5月に2017年3月期本決算および2018年3月期業績予想を発表します。

2018年3月期業績予想が上記の中期経営計画の目標どおりであれば、EPS290.83円、配当性向50%となるため、年間配当金は145円になります。(※計算式: 290.83×50%=145.41)

現時点(2016年9月2日終値)のSRAホールディングスの株価は2,187円のため、8か月後の2018年3月期業績予想発表時の配当利回り(予想)は6.63%です。(※計算式: 145÷2,187×100%=6.63%)

配当利回り4.5%の水準にサヤ寄せする形で株価が上昇すると、株価は3,220円になります。
現時点(2016年9月2日終値)のSRAホールディングスの株価は2,187円のため、株価は8か月後に+47.2%上昇していることになります。

また、現時点でSRAホールディングスの株式を保有していると、今月9月末と来年3月末の配当金を受け取ることができます。年間配当金(予想)は85円のため、配当利回り(インカムゲイン)は3.9%です。




しかしながら、ここでひとつだけ重要な点があります。

それは、今から8か月後に発表される2018年3月期の業績予想が中期経営計画の数値どおりになるのかどうかです。

企業はしばしば公表済みの中期経営計画を事前に下方修正することがあります。
もし、上記の中期経営計画が事前に下方修正されてしまうと先取り投資は失敗に終わってしまいます。
これが先取り投資のリスクです。


けれども、SRAホールディングスについては中期経営計画の下方修正の可能性はほぼありえないといっても良いでしょう。

SRAホールディングスは3日前の8月30日に業績連動型有償ストック・オプションの発行を決議しました。

会社の長期的な業績拡大および企業価値の増大を目指すにあたり、会社で働く取締役および従業員の意欲・士気を向上させ、また経営参画に対する意識を高めることを目的に、取締役および従業員に対して有償にて新株予約権(有償ストック・オプション)が発行されるときがあります。

この有償ストック・オプションの中で、取締役および従業員が有償ストック・オプションを行使できる条件に業績目標を設定したものを、業績連動型有償ストック・オプションと呼びます。

先月30日にSRAホールディングスが発表した業績連動型有償ストック・オプションは中期経営計画連動型と書かれており、行使できる条件(※業績目標)は次のとおりです。

・2018年3月期(またはそれ以前の決算期)の経常利益50億円以上または当期純利益35億円以上

※同社の業績連動型有償ストック・オプションの詳細を知りたい方は下記をご参照ください。
http://www.sra-hd.co.jp/Portals/0/ir/others/20160830.pdf


上記の行使条件は、前述の中期経営計画の数値目標と同じものになっています。

中期経営計画連動型のストックオプションのため、当然同じ数値になりますよね。

同社に確認しましたが、中期経営計画達成に向けて全社一丸となるとのことで、今から8か月後に発表される2018年3月期の業績予想は、中期経営計画どおりの数値になるでしょう。




長くなりましたので、そろそろまとめに入ります。

SRAホールディングスが今から8か月後に発表する2018年3月期の業績予想は、中期経営計画の目標数値と同じものになるでしょう。

EPS290.83円、配当性向50%となるため、年間配当金は145円になり、現時点(2016年9月2日終値)のSRAホールディングスの株価は2,187円のため、8か月後の2018年3月期業績予想発表時の配当利回り(予想)は6.63%です。

配当利回り4.5%の水準にサヤ寄せする形で株価が上昇すると、株価は3,220円になります。
現時点(2016年9月2日終値)のSRAホールディングスの株価は2,187円のため、株価は8か月後に+47.2%上昇することになります。

また、現時点でSRAホールディングスの株式を保有していると、今月9月末と来年3月末に配当金を受け取ることができます。今期の年間配当金(予想)は85円のため、配当利回り(インカムゲイン)は3.9%です。

よって、8か月後には+51.1%の収益(※”キャピタルゲイン+47.2%”と”インカムゲイン3.9%”を足した合計)を得ることができると考えます。



以上、ローリスク・ミドルリターンの「高配当利回り株の先取り投資法」のご紹介でした。