突然ですが、「地域プレミアム付き商品券」を覚えてますか。

昨年の夏、全国の都道府県および市町村で発行された「地域プレミアム付き商品券」です。
購入された方も多いのではないでしょうか。

この「地域プレミアム付き商品券」は、政府の緊急経済対策交付金を活用したもので、各自治体が交付金を原資にして、販売金額に一定の割り増し(=プレミアム)を付けた商品券です。


一般的な事例では、

・12,000円分の商品券を10,000円で発売。(=1冊)
・1世帯で5冊、または1人当たり5冊を限度に申し込みが可能。(先着順、抽選方式など)
・「地域プレミアム付き商品券」は、発行した自治体の中にある実店舗でのみ利用可能。
・利用開始日は7月~9月と自治体によってバラバラだが、8月以降から利用開始可能なものが多く、有効期限は2015年内が多い。(例えば、8月1日が利用開始日であれば、2015年12月末まで利用可能など)

「地域プレミアム付き商品券」を1冊10,000円で購入すると、実質的に2,000円分が無償(=プレミアム)で手に入ることとなり、家庭の購買力が増えます。5冊購入すると10,000円分のプレミアム。そして、発行した自治体で実店舗を構えている会社でのみ利用可能であることから、実店舗があるスーパー、ドラッグストア、家電量販店などが恩恵を受けます

そのため、昨年の8月から秋頃にかけて、実店舗があるスーパー、ドラッグストア、家電量販店などの業績が底上げされました。月次売上高にも好影響がありました。




・・・あれから1年が経ちました。

昨年は、「地域プレミアム付き商品券」によって売上高が底上げされたため、今年の小売チェーンの8月以降の月次売上高の前年対比のハードルは高くなります。
また、今年は残念ながら「地域プレミアム付き商品券」の発行はありません。


小売チェーンにとっては、まさに二重苦!!


そのような厳しい状況の中、すでに先行して8月度の月次売上高を発表済みのドラッグストアのクスリのアオキは、8月の既存店売上高+1.3%増を確保したにもかかわらず、7月の+4.6%増から鈍化したという理由で、月次売上高発表後の2日で株価は▲16.7%の急落。これはあまりにも厳しい仕打ち・・・


あさってから9月に突入します。

そして、9月上旬には、小売チェーン各社から8月度の月次売上高が続々と発表されますが、クスリのアオキの事例を目の当たりにした紅の鹿としては、今、ドラッグストア、家電量販店、スーパーなどの小売チェーン株を買おうという気持ちにはなれません。