72の法則を知っていますか?



72の法則は、資産運用において、元本を2倍にする場合のおおよその年数や金利が簡単に求められる法則をいいます。これは、イタリアの数学者で「会計の父」とも呼ばれるルカ・パチョーリ(1445-1517)が、1494年に「スムマ」と呼ばれる数学書で述べたとされるもので、「金利(%)×年数(年)=72」という数式で表わされます。具体的には、この数式の「金利(%)」に適当な金利(年1回複利利回り)を入れると元本を2倍にするのに必要な年数が、一方で「年数(年)」に運用年数を入れると元本を2倍にするのに必要な金利が求められます。例えば、100万円の資金を6%の複利で運用して2倍の200万円になるのは、「72÷6=12」より、約12年後ということになります。
 (※http://www.ifinance.ne.jp/glossary/investment/inv166.htmlより抜粋)




72の法則を”配当成長率”に当てはめてみるとどうなるでしょうか。

例えば、保有している銘柄の配当成長率(=増配率)の平均値が7.2%であった場合。


72÷7.2=10


したがって、今後10年間、現時点で保有している配当成長率7.2%の株式を売買することなく保有し続けるだけで、10年後には配当所得(=年間受取配当金)が2倍になります。



昨日の当ブログ記事で書きましたが、紅の鹿は現在、投資資産約1億円を投じて、配当成長株20銘柄に均等分散投資しています。1銘柄あたりの投資額は、日本円換算で約5,000千円です。

20銘柄から1年間で受け取る配当所得は約4,000千円、配当利回りは約4%です。


20銘柄の配当成長率の平均値が7.2%であった場合、紅の鹿の配当所得がいくらになるのかを計算してみました。


〔経過年数、配当所得(単位:千円)、 配当利回り(Yield On Cost)〕

現在  4,000  4.00%
1年後  4,288   4.29%
2年後  4,597  4.60%
3年後  4,928  4.93%
4年後  5,282  5.28%
5年後  5,663  5.66%
6年後  6,071  6.07%
7年後  6,508  6.51%
8年後  6,976  6.98%
9年後  7,478  7.48%
10年後  8,017  8.02%
11年後  8,594  8.59%
12年後  9,213  9.21%
13年後  9,876  9.88%
14年後  10,587  10.59%
15年後  11,350  11.35%
16年後  12,167  12.17%
17年後  13,043  13.04%
18年後  13,982  13.98%
19年後  14,989  14.99%
20年後  16,068  16.07%
21年後  17,225  17.22%
22年後  18,465  18.46%
23年後  19,794  19.79%
24年後  21,219  21.22%
25年後  22,747  22.75%
26年後  24,385  24.39%
27年後  26,141  26.14%
28年後  28,023  28.02%
29年後  30,041  30.04%
30年後  32,204  32.20%
31年後  34,522  34.52%
32年後  37,008  37.01%
33年後  39,672  39.67%
34年後  42,529  42.53%
35年後  45,591  45.59%
36年後  48,873  48.87%
37年後  52,392  52.39%
38年後  56,164  56.16%
39年後  60,208  60.21%
40年後  64,543  64.54%
41年後  69,190  69.19%
42年後  74,172  74.17%
43年後  79,513  79.51%
44年後  85,237  85.24%
45年後  91,375  91.37%
46年後  97,954  97.95%
47年後  105,006  105.01%
48年後  112,567  112.57%
49年後  120,671  120.67%
50年後  129,360  129.36%




10年後の配当所得は8,017千円となり、現在(初年度)の配当所得4,000千円の2倍です。

72の法則どおりですね。

配当所得は、20年後に16,068千円(※4,000千円の4倍)、30年後に32,204千円(※4,000千円の8倍)、40年後に64,543千円(※4,000千円の16倍)。

50年後には129,360千円(※4,000千円の32倍)にまで膨らみ、年収(=配当所得)は1億円を超えます。
1億円プレーヤーの仲間入りです(笑)

なお、この数字は配当金を再投資しない場合の数字です。
配当金を再投資していけばさらに加速度的に配当所得は増加します。
(配当金を再投資した場合の数字は後日、別記事にて取り上げる予定です。)


紅の鹿はそろそろ30代の中盤を迎える年齢に近づいてきましたが、年金をもらえる年齢まではあと約30年という期間が残っています。

よって、上記の計算どおりにいけば、例えば、年金をもらえる年齢になったときは、年金の他に、配当所得として年間32,204千円を手に入れることができます。年金の額を雀の涙と感じてしまうほどの大金(=32,204千円)です。

生活するには十分すぎる額ですよね。



以上が、紅の鹿が配当成長株に1億円を投じた理由のひとつです。



ところで、ここまで読むと、配当成長率7.2%という値が現実的な数字、実現可能な数字であるのかが気になってくるのではないでしょうか。

それでは次に、配当成長率に焦点を当ててみたいと思います。