どーも、紅の鹿です。

昨年11月および今年2月に、ファンダメンタルズ分析及び今後の成長ストーリーに基づいた株式銘柄分析記事「買いどきか否か!?」のラオックスの記事を書きましたが、同社を取り巻く環境が大きく変わってきたと感じていることから、続編を書くことに決めました。

なお、ラオックスの分析記事の過去記事は下記のとおりです。

※ブログ過去記事「ラオックスの株式は買いどきか否か!?(訪日外国人客編)」は、こちら↓
http://cervorosso.blog.jp/archives/1013748905.html

※ブログ過去記事「ラオックスの株式は買いどきか否か!?(完結編)」は、こちら↓
http://cervorosso.blog.jp/archives/1019565302.html




〔Part3: 続編〕


続編では、直近の月次売上高から2015年12月期本決算の業績予想を独自推定します。

いきなり結論から入りますが、紅の鹿の独自予想によるラオックスの2015年12月期本決算の業績(推定)は次のとおりです。

(単位:百万円)

売上高: 95,255
営業利益: 8,497



上記の予想の根拠は次のとおりです。

セグメント別にみていきましょう。
(※以下、長文になります。細かい数字に興味がない方は読み飛ばしてください。)


(1) 国内店舗事業

laox20151220



上記の表は、国内店舗事業セグメントの売上と営業利益(セグメント利益)をまとめたものです。

オレンジ色の箇所は、紅の鹿の推定値です。

推定値の根拠は次のとおりです。


(a) 2015年12月期の12月の月次売上前年比の数字125%について

直近の半年間は月次売上高前年比が右肩下がりのため、135%より良くなることはおそらくないでしょう。
11月よりも少しだけ悪化すると予想して125%としました。


(b) 2015年12月期の10月~12月の売上高17,145百万円について

12月の月次売上高が125%の場合、10~12月の3か月間の単純平均売上高前年比は148%になります。(※計算式:184+135+125÷3か月)
1~3月、4~6月、7~10月の3か月間平均の月次売上高前年増減比と同期間の売上高実績前年増減比はほとんど同じ数字であることから、10月~12月の売上高(推定)は前年同四半期売上高(2014年10~12月売上高)11,584百万円×148%=17,145百万円と推定できます。


(c) 2015年12月期の10~12月の営業利益1,714百万円について

売上高は第2四半期24,129、第3四半期25,714とほとんど同じであるにもかかわらず、営業利益率は15.7%→12.5%に下がっています。3月末の店舗数が18店舗でしたが、9月末には30店舗まで増えています。店舗数が増えることで、店舗運営費(賃借料、水道光熱費、人件費)などの固定費が増えます。売上高がほとんど同じでしたが、固定費が増えたことで利益率が悪化したのでしょう。

第4四半期の売上高(推定)は17,145、第3四半期は25,714のため、売上高は▲33%の大幅減少となります。そのため、利益率は大きく悪化するでしょう。利益率一桁台が現実味を帯びてきますが、10%としました。よって、2015年12月期の10~12月の営業利益は、17,145×10%=1,714百万円になります。


以上により、国内店舗事業の通期(第1四半期~第4四半期)のセグメント売上高(推定)は82,918百万円、営業利益(推定)は11,135百万円になります。




(2) 中国出店事業、貿易仲介事業、その他事業、セグメント調整額

上記の事業は業績に対する構成比が小さいのでブログ記事内での細かい計算は省略します。

第1四半期~第3四半期の実績はすでに確定しています。

第4四半期の数字を推定する必要がありますが、今回は、前年同四半期と同じ数字とします。その場合、

上記の事業合計の通期(第1四半期~第4四半期)のセグメント売上高(推定)は12,337百万円、営業利益(推定)は▲2,638百万円になります。




上記のとおり(1)と(2)のセグメント売上高及び営業利益を合計すると、

売上高: 95,255百万円
営業利益: 8,497百万円


となり、この数字が紅の鹿の独自予想によるラオックスの2015年12月期本決算の業績(推定)です。




会社予想は、売上高90,000百万円、営業利益9,000百万円です。
また、四季報予想は、売上高100,000百万円、営業利益10,000百万円。

よって、紅の鹿予想では、会社予想売上高を+5.8%上ブレ、会社予想営業利益を▲5.6%下ブレします。
また、四季報予想売上高を▲4.7%下ブレ、四季報予想営業利益を▲15.0%下ブレします。






長文になりましたが、ここまで2015年12月期本決算の業績予想を独自推定してきました。

すでにここまで読まれた方はお気づきだと思われますが、

ラオックスの国内店舗事業の成長が大きく鈍化しています。
また、すでに国内の主要都市には出店済みであり、出店数増による売上高増は限界に近づいています。
さらに、国内店舗事業以外の事業(中国出店事業、貿易仲介事業など)についても良くなる兆しはみられません。



その一方、同社の競合となる免税対応店は増えつづけています。

2016年春には東急不動産が銀座5丁目に韓国のロッテ免税店などが入居する大型商業施設をオープンする予定です。

また、2016年にビックカメラと日本空港ビルディングが合弁会社を設立して、羽田空港および国内外の空港で空港免税店の展開を始めます。2016年夏までに羽田空港の国際線ターミナルの到着ロビーに100坪の1号店を構える予定です。


もはやラオックスの優位性は失われつつあると感じています。

今後、訪日外国人が毎年増え続けたとしても、これまでのようにラオックスの業績を大きく押し上げる効果はないでしょう。

現状のままでは、来期、2016年12月期の業績は厳しいものになるはずです。

2016年12月期の会社四季報予想である売上高150,000百万円、営業利益17,000百万円を達成することは不可能でしょう。

また、第4四半期の数字が確定してみないことにはわかりませんが、個人的には、
2016年12月期の業績は減益となる可能性がありえると思っています。


このような厳しい環境の中で、今後、ラオックスが打ち出す次の一手に注目したいと思います。





長くなりましたが、以上で終わります。


「今、ラオックスの株式は買いどきか否か!?」

答え合わせは1年後に。

なお、くれぐれも株式投資は自己責任でお願いします。




<2015年12月21日追記>

※続きの記事となる「ラオックスの目標株価は110円」は、こちら↓
http://cervorosso.blog.jp/archives/1048070854.html