そろそろお盆休みの予定を決めないといけないな・・・と、思い立った紅の鹿です。
でも、どこに出かけようにも人混みで疲れそう・・・



さて、昨日に引き続き「3日前に第2四半期決算を発表したブロンコビリーは買いどきか否か!?」の記事の後編(完結編)を書きます。

初めて当記事を目にされた方は、まずすぐ下にあるリンクをたどって過去記事を読まれることをおススメします。

※ブログ過去記事「3日前に第2四半期決算を発表したブロンコビリーは買いどきか否か!?〔会社紹介編〕」は、こちら↓
  
http://cervorosso.blog.jp/archives/1006260494.html 




〔後編: 完結編〕


さて、はじめに3日前に発表されたブロンコビリーの第2四半期決算を振り返りたいと思います。

まずは第2四半期累計の数字をチェック!!


売上高: 6,201百万円 (前年同期比12.9%増
営業利益: 934百万円 (前年同期比29.2%増
経常利益: 943百万円 (前年同期比28.8%増
純利益: 570百万円 (前年同期比31.2%増

経常利益率: 15.2% (※前年同期13.3%)


売上の増加および経常利益率の改善(前年同期比+1.9%)により、純利益が約1.3倍になりました。
消費税増税の影響はまったくなかったと言ってもよく、ほんとうに素晴らしい内容だと思います。

外食に対する期待が価値志向へシフトしていることもあり、既存店売上高が前年を上回り好調に推移したとの会社発表です。


そして、通期の業績予想も同時に上方修正されました。

修正後の数字は次のとおりです。
(※会社四季報予想を大きく上回りました。)

売上高: 13,000百万円 (前年比15.1%増
営業利益: 1,980百万円 (前年比29.7%増
経常利益: 2,000百万円 (前年比29.3%増
純利益: 1,210百万円 (前年比37.4%増
EPS: 182.5円 (前年比37.4%増

経常利益率: 15.4% (※前年度13.7%)


4期連続となる過去最高益更新は確実でしょうね!!

なお、上記の通期の業績予想では、下期の売上高は当初予想のままで全く変更されていません
この点に関しては、やや保守的かなと思っています。
※その理由は、のちほど述べます。

会社の通期業績予想で算出した今期PERは16.77になります。
(計算式: 株価3,060円÷EPS182.5=16.77)

成長力のある外食チェーンとしては、やや割安な水準かなと思います。
(会社の通期業績予想もやや保守的なので、もう少し今期PERは低いでしょうし。)



次に、ブロンコビリーの今後の成長ストーリーについて焦点を当てます。

そのために、次の2つの日経新聞の記事の一部を引用します。

(1) 「2014年7月4日の日経新聞 地方経済面 中部」
  (以後、オレンジ色の蛍光ペンを塗っている箇所は上記の記事からの抜粋になります。)
(2) 「2014年7月17日の日経新聞 地方経済面 中部」
  (以後、黄色の蛍光ペンを塗っている箇所は上記の記事からの抜粋になります。)


・中部の外食企業が高価格帯の新商品を相次いで発売している。夏のボーナス支給額増加の追い風が吹く中、高くても良いものを求める消費者のニーズの変化に対応する。各社とも増税による消費の落ち込みは限定的と判断、単価を引き上げてさらに売り上げを伸ばす狙いだ。

→高くても良いものを求める消費者ニーズに対応できるブロンコビリーには、追い風が吹いてますね。


・ブロンコビリーは15日に導入予定の新メニューで、高級牛肉を使ったハンバーグを発売する。通常のハンバーグが200グラム1,420円(税抜き)のところ、新ハンバーグは160グラム1,980円と、ステーキ並みの価格で販売する。

→予定どおり7月15日から新メニューが登場しています。高価格帯の商品が増えることで客単価の増加につながり、売上高も増えるでしょう。これが、さきほど当初の下期の売上高を変更しなかった会社の通期業績の予想が保守的だと考える理由です。


・中部を基盤にステーキ店を運営するブロンコビリーは、出店の軸足をこれまでの中部から首都圏に移す。2018年12月期までに新店の7割にあたる約50店を首都圏で出す。首都圏で認知度を高め、全国展開への足がかりとする。

→いよいよ首都圏へのドミナント出店を開始します。これまでに首都圏に出店した店舗も好調に推移しているようなので、店舗を出せばきっちりと売上を稼ぐことができると思います。そしてドミナント出店によりさらに経営効率が高まりそうです。
→首都圏で認知度が高まれば、全国店舗展開を有利に進めることができます。未出店の地域が数多く残っており、同社の成長は2019年以降も続くでしょう。


・出店拡大に伴い、集中調理施設を神奈川県内に新設する。現在、愛知県春日井市内に集中調理施設がある。神奈川県に設置する同様の施設は年内メドに稼働。首都圏の店舗用に加工したステーキやハンバーグを供給する。

→集中調理施設とは、前編で取り上げたブロンコビリーファクトリー(自社の内製工場)のことで、好条件の用地がなかなか見つからず苦戦していましたが、やっとメドが立って一安心。これまでは愛知県にあるブロンコビリーファクトリーから首都圏の店舗に材料や商品を運んでいたため非効率な部分がありました。これで、首都圏へのドミナント出店が可能になるといっても良いでしょう。なお、工場新設関連費用が発生して一時的に利益が悪化する可能性があることは頭に入れておく必要があると思います。


・18年12月期までに全店舗数を150店に増やす方針。今期は新店12店のうち、7店を首都圏で出す。

→今期は第2四半期までに計画どおり5店舗を出店しています。下期も計画どおりに出店できれば、今期末(14年12月期)の店舗数は85店舗になります。
→上記の方針どおりであれば、2015年1月以降の4年間で65店舗の新規出店(※年平均16店舗増)となり、店舗数の増加に比例して売上高も増加すると考えれば、既存店売上高が前年と変わらない場合、年平均15%前後の売上高成長に。店舗数増加に伴う大量仕入れによるボリューム・ディスカウントや売上高に占める全社共通費比率の低下により、利益は、売上高成長率以上(例えば年率20%以上)の成長になるでしょう。




さらに前編で少し触れましたが、店舗で提供しているステーキ、ハンバーグに使用している牛肉のほとんどが豪州産牛肉です。来年前半にも発効する見通しの日豪EPA(豪州産牛肉の関税引き下げ)の恩恵を大いに受けられます。

豪州産牛肉の関税は、冷凍牛肉を18年かけて38.5%から19.5%まで、冷蔵牛肉を15年かけて38.5%から23.5%まで段階的に下げることになります。

特に初年度は下げ幅が大きく、冷凍牛肉8%、冷蔵牛肉6%引き下げ予定のため、豪州産牛肉をメインで使用するブロンコビリーにとっては原材料仕入コストが低下し、収益の改善につながります。

(※アメリカ産牛肉の関税引き下げ(※TPP合意)に至るにはもう少し時間がかかりそうなため、アメリカ産牛肉をメインに使用している競合他社やそもそも関税引き下げの恩恵を受けられない国産牛肉をメインに使用している競合他社よりも、ブロンコビリーは有利な立場に立てます。)


そして、18年連続で自動的に原材料仕入コストが下がるというのは、来年以降の会社経営にとって非常に長く続く追い風になりますね。


なお、同社の創業者である竹市靖公会長の理想(=目標)は経常利益率20%。豪州産牛肉の関税引き下げが年々進むと同時に、これまで以上に経営効率が高まれば、数年後に達成することは不可能ではないかもしれません。




長くなりましたが、そろそろまとめに入ります。


高くても良いものを求める消費者のニーズという追い風が吹き、豪州産牛肉の関税引き下げによる原材料仕入コスト低下という追い風も吹く中、これからも新規出店を主体とした成長ストーリーが続いていくブロンコビリーは、中長期保有するのに適した魅力的な会社(=投資先)であるといえるでしょう。



※余談になりますが、ここまで当記事を読むと、「リユース市場拡大の追い風を受けて、これからも新規出店を主体とした成長ストーリーが続いていくトレジャー・ファクトリー」と似ている感じがしませんでしたか。なんとなく似ていますよね。似ていると感じたトレファク好きの個人投資家におススメの投資先です(爆) 業界が違うためリスク分散にもなりますしね。なんちゃって(笑)



「今、ブロンコビリーの株式は買いどきか否か!?」

答え合わせは数年後に。

なお、くれぐれも株式投資は自己責任でお願いします。