紅の鹿の日記

金と女と自由と名声を手に入れられる飛行艇乗りになるための奮闘記です。「株式投資をしない鹿は、ただの鹿だ」

武田薬品によるシャイアー買収の可能性はどのくらい?

本日、武田薬品の株価が大幅下落し、年初来安値を更新しました。
シャイアー買収による財務面での負担が懸念されたようです。


武田、欧製薬シャイアー買収へ協議 6.5兆円超か 
日本経済新聞 2018/4/19 22:10 (2018/4/20 8:55更新)


 【ロンドン=篠崎健太】武田薬品工業がアイルランドの製薬大手シャイアーに買収提案したことが19日、明らかになった。企業価値を1株あたり46.5ポンド、総額427億ポンド(約6兆5千億円)と評価し、現金と武田の新株を組み合わせたM&A(合併・買収)を打診した。シャイアーの取締役会は拒否したが、武田は協議を続ける意向を示している。

 武田が19日に出した声明で、交渉状況を説明した。シャイアー株1株につき17.75ポンドの現金と、28.75ポンドに相当する武田の新株を対価とする買収を12日に提案した。合計で46.5ポンドと、シャイアー株の18日終値(37.54ポンド)を24%上回る水準になる。

 シャイアーの19日の声明によると、3月下旬以降、武田から非公式の提案が3回あり、いずれも「企業価値などを過小評価している」として折り合わなかったという。

 シャイアーは血液や免疫系の難病など、患者数が少ない希少疾患の治療薬に強みを持つ。武田は3月28日、同社へのM&Aを検討していると表明し、「初期の調査段階」だと説明していた。武田はシャイアーが上場する英国の規則により、ロンドン時間4月25日夕までに、買収に踏み切るかどうかを正式に表明する。社外取締役が過半を占める武田の取締役会での決議が焦点になる。



武田薬品によるシャイアー買収の可能性はどのくらいあるのでしょうか。
まずはじめに、各種報道から買収提案の流れを時系列にまとめてみます。

・3月下旬~4月11日: 武田薬品からシャイアーに非公式の提案が2回あった。
・4月12日: 武田薬品からシャイアーに3回目となる
非公式の提案(シャイアー株1株につき17.75ポンドの現金と、28.75ポンドに相当する武田の新株を対価とする買収)があった。「企業価値などを過小評価している」として折り合わず。
・4月16日: シャイアーは同社のがん治療薬事業を仏製薬会社のセルヴィエ社に24億ドル(約2500億円)で売却すると発表。
・4月20日: 武田薬品は敵対的買収を目指さない考えを示唆。


上記の日本経済新聞の記事では、6.5兆円超えの買収提案という数字が大きく印象に残りますが、この買収提案は昨日(19日)に出されたのではなく、12日に出されたものです。19日ではなく12日の出来事であったことに留意する必要があります。

その4日後の16日にシャイアーはがん治療薬事業の売却を発表しました。
もともと、武田薬品は、シャイアー買収の目的のひとつとしてがん治療薬事業を挙げています。
そのため、
シャイアーが買収協議の途中で、武田薬品が買収したいがん治療薬事業を他社に売却することは、武田薬品の神経を逆なでにする行動であったといえます。
それがわかっていて、シャイアーががん治療薬事業の売却を決めたということは、シャイアーが16日の時点で武田薬品の買収提案を完全に拒否することに決めたからだと推測できます。

したがって、残り数日の間に武田薬品が4回目となる非公式の提案(または正式な1回目の提案)をすることは考えずらいです。また、提案したとしてもシャイアーが拒否する可能性が高く(=そもそも買収に好意的であればがん治療薬事業を売却しないから)、そのうえ、武田薬品が敵対的買収に踏み切ることはありえない。

よって、武田薬品によるシャイアー買収の可能性は、25日夕までの期限内では極めて低いと結論づけます。

2017年の東証2部新規上場初値買い投資法(2018年4月5日時点)

昨年の3月22日にローリスク・ミドルリターンの投資手法である「東証2部新規上場初値買い投資法」についての記事を書きました。

※過去記事「東証2部新規上場初値買い投資法(過去10年データ一覧)」はこちら↓
http://cervorosso.blog.jp/archives/1065690919.html



一昨日にウェーブロックホールディングスが東証1部指定承認のお知らせを発表しましたので、現時点の2017年の「東証2部新規上場初値買い投資法」の進捗状況をみてみましょう。

2017年の「東証2部新規上場初値買い投資法」の現時点の進捗状況は次のとおりになっています。

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本日までに東証1部指定承認のお知らせを発表した会社は、フルテック、グリーンズ、ウェーブロックホールディングスの3社です。

ウェーブロックホールディングスは再上場案件で売り出しが100%、いわゆる投資ファンドによる出口案件で不人気でしたが、株価は1年で2.3倍になりました。
その一方、IPO直後から個人投資家に人気があったグリーンズは小幅高にとどまったことからわかるように、この投資法では人気度は一切気にしないことが大切です。

現時点の2017年の「東証2部新規上場初値買い投資法」のパフォーマンスは、8社単純平均
+29.4%となっています

残り5社が東証1部指定承認のお知らせを発表した時点で、2017年の「東証2部新規上場初値買い投資法」のパフォーマンスが最終確定します。


なお、過去10年のデータからこの投資法の優位性が示されているため、短期の株価の値動きを気にすることなくルールどおりに行動しましょう。
(投資手法を定めて、それしか絶対やらないと決めて、そのとおりに行動する。)

※今後も当ブログにて不定期にはなりますが、2017年の「東証2部新規上場初値買い投資法」の進捗状況をお知らせします。

投資手法を定めて、それしか絶対やらないと決める

現在発売中の日経マネー2018年5月号のMoney Interview「ぶれない敏腕ファンドマネージャー木村忠央さん」のインタビュー記事の中に共感できるところがたくさんありました。

木村忠央さんは、三井住友アセットマネジメント・シニアファンドマネージャーで、中小型株ファンドと高配当株ファンドの2つを主に運用しています。

考え方が違う2つのファンドを運用するにあたっての頭の切り替えはどうしているのかという質問に対して、次のように答えています。

”僕はそれぞれのファンドで投資手法を定めて、それしか絶対やらないと決めているんです。自分で運用が上手いと思ったことが、本当にないものですから。”

言うは易く行うは難し。
投資手法は多種多様あって、株式投資を続けるにあたって誰もが何らかの投資手法で株式の売買をしますが、自分自身で決めた投資手法をやり続けることは非常に難しいものです。

木村さんはさらにこう答えます。
パフォーマンスが悪いとき、投資家は精神的に追い詰められる。そういうとき、焦れば焦るほど目先の相場に合わせようとする。今、こういうテーマが流行っている、今こういう銘柄が上がっているからと言って、そういう銘柄を買ってしまう。

過去数年を振り返ってみると、バイオ株、ゲーム株、外食株などが記憶に新しいですよね。
でも、相場はそのときどきで主役となる株が変わるものです。それに合わせ続けていれば、つねに後追いになってしまいます。

そして、個人投資家の場合であれば、ある程度負けが込んだ時には一発逆転を狙って、それまでしたことがないような高リスクの取引、例えば一点集中投資や信用2階建て投資を深く熟考することなくしてしまい、冷静になったときには資金の大部分を溶かしてしまい、最悪の場合には株式市場から退場することになってしまいます。

そのため、木村さんは、そういう追い詰められる立場にならないようにすることが大切だと述べています。そのための解のひとつが、「投資手法を定めて、それしか絶対やらないと決める」ことです。


また、次の話がありました。

”多分なんですが、低PERとか、低PBRとか、配当利回りが高いものとか、ごくごく簡単なルールを作って続けると、そこそこ勝てる、長くやればですよ。でも、その間、半年くらいとか、たまに悪い時があるんです。そこは人間、耐えられない。”

僕が今、投資手法のひとつとして、「東証2部新規上場初値買い投資法」を当ブログで紹介していますが、この投資手法は簡単なルールでできています。
過去の実績をみていただくとわかりますが、長くやれば、例えば、1年以上続ければそこそこ勝てています。でも、2017年の場合は、新規上場数がまだ少なかった春頃のパフォーマンスは悪かったですし、まだ始まったばかりですが、2018年のパフォーマンスもマイナスです。ここで耐えられない人が必ずでてきます。ほとんどの人が耐えられない。
ブログで投資手法を公開すると、みんなが真似をすることでその優位性が失われるという意見がありますが、耐えられない人がほとんどだと思っているので、優位性はそう簡単には失われないでしょう。


投資手法を定めて、それしか絶対やらないと決めて、そのとおりに行動する。
少しでも、木村さんの投資哲学に近づけるよう日々精進したいと思いました。

ただ、そのような木村さんでも、相場のストレスで体や胃がぼろぼろになりながら運用をしていると答えています。共感できると同時に、体調不良を経験した身としてはできるだけ相場のストレスを減らすように手を打つ必要があると痛感しています。


最後にもうひとつ、僕が好感をもった木村さんの話を引用して終わりにします。

”(手法を)決めている人というのは、それ以外はその人からすると関係ないんですよ。あっちの銘柄が上がっているねと言っても、僕の世界観と違うところだからいいんですという感じですよね。あれもこれもと、株式市場のいいところばかり追っていても駄目じゃないですか。”

株価急落時の凄腕投資家の発言について

株式投資を10年以上続けていますが、今週のような株価急落局面に平均して年数回は直面します。

株価急落時には今後の株式市場の見通しについて不安を感じて、いわゆる凄腕投資家である億トレの見解を知りたいと思い、彼らのブログやツイッターを覗きにいく人が多いのではないでしょうか。僕も以前はそうでした。

そうすると、彼らの多くは、株式市場では生き残ることが最優先、信用取引はいますぐやめるべし、キャッシュポジションをできるだけ確保する、ナンピン買いや押し目買いは決してしてはいけない、などと発言しています。

その一方、今は割安な水準だから積極的に買いポジションをとっていこう、という発言はほとんど見つけられないでしょう。

彼らの大半が述べる、株式市場では生き残ることが最優先、ナンピン買いや押し目買いはダメ、嵐が過ぎるのをただじっと待て、などという発言は一聞(一見)すれば、投資初心者ほど正しく感じることでしょう。

しかしながら、この発言は(無意識な)ポジショントークです。

億トレであれば、すでに株式投資をはじめたときの目標を達成している人がほとんどでしょうから、無理して短期間に資産を増やすという焦りは皆無です。また、億トレであれば、配当金や貸株収入、株主優待タダ取り&株主優待換金だけでも一般庶民と同程度またはそれ以上の収入を得ることができます。

その一方、億トレは資産を大きく減らすことを一番恐れます。
投資額が500万円の人が資産を40%減らしたときは、損失額は200万円です。
損失額200万円は、会社員として働いて節約生活を続ければ1~2年で取り戻すことができる金額です。
けれども、資産2億円の投資家が資産を40%減らすと損失額は8,000万円です。会社員として働いて節約生活を続けても取り返すことは不可能に近い金額です。金額の絶対額が大きくメンタル面に与える悪影響を与えるかもしれません。また、専業投資家あれば、今後の専業投資家生活に不安を感じることになるでしょう。

よって、凄腕投資家である億トレの多くは、今週のような株価急落時には、株式市場では生き残ることが最優先、ナンピン買いや押し目買いはダメ、嵐が過ぎるのをただじっと待てと発言するのです。


あなたが今、500万円を株式投資で運用中で、202×年に資産1億円を達成する目標を立てていて、そのためには、会社員の給与から年××万円の追加入金と年平均20%の利益が必要と算出していたとき、億トレと同じような行動をとることははたして最善策といえるでしょうか。


結局のところ、今回のような株価急落時にどのように対応したらよいのか、その正解は、人それぞれなのです。

株式投資をすることによって何を手に入れたいのか。いつまでにそれを手に入れたいのか。株式投資に何を期待しているのか。株式投資に回せるお金はいくらあるのか。追加入金はできるのか、その額はいくらなのか、いつできるのか、どのくらいの期間できるのか。


凄腕投資家の発言を参考にしつつも、最終的には自分の頭で考えるしかないのです。
自分の頭で考えることができない人は株式投資に向いていないと思います。

2018年の東証2部新規上場初値買い投資法(2018年3月21日時点)

2017年の「東証2部新規上場初値買い投資法」の進捗状況をみたところですが、今年は2018年です。

そこで、2018年も同様に見てみましょう。

2018年に東証2部に新規上場した会社は、共和コーポレーションと信和の2社です。
先日、上場したばかりですね。

2018年の「東証2部新規上場初値買い投資法」の現時点の進捗状況は次のとおりになっています。

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共和コーポレーションの上場初値は2511円、20日終値は2001円となり、上場初値から大きく株価が下がっていますが、上場後数日間は株価の値動きが荒くなる傾向がありますので、特に気にする必要はないでしょう。
共和コーポレーションが東証1部指定承認のお知らせを発表する翌日まで、まだまだ時間はあります。

例えば、昨年(2017年)の事例では、昨年4月11日時点では下記のとおりフルテック、グリーンズ、ウェーブロックホールディングスの3社すべてが上場初値から株価が大きく下落していましたが、本日においては3社すべてが上場初値より株価が上昇しています。
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よって、短期の株価の値動きを気にすることなくルールどおりに行動することが何よりも大切です。


また、過去の実績をみていただければわかりますが、すべての会社の株価が上場初値から上昇するということではありません。上場初値より株価が低い会社もあります。

東証2部に新規上場するすべての会社に同金額で分散投資することによって、リスクを抑えつつミドルリターンを狙う投資手法となっていますので、その点はくれぐれも誤解なきようお願いします。
(※例えば、A社の株式を50万円分購入したら、B社、C社の株式も約50万円分購入する。A社は50万円、B社は200万円というように会社毎に購入金額を変えてはいけない。)


※今後も当ブログにて不定期にはなりますが、2018年の「東証2部新規上場初値買い投資法」の進捗状況をお知らせします。
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自己紹介
紅の鹿。個人投資家。
スタジオジブリの映画「紅の豚」をこよなく愛する。
2005年に株式投資を開始。
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